YKK AP、大阪・箕面で新たなショールームの形を提示
エクステリアを充実、施工研修スペースを併設など
箕面市にオープンした新ショールームは、エクステリアや開口部など一棟トータルコーディネイト提案を重視した初の一般向け単独ショールーム。施工研修スペース併設などこれまでになかった新しい形だ。
YKK APが一般エンドユーザーを対象とする初の単独展示場「YKK AP ショールーム箕面」(大阪府箕面市)をオープンした。エクステリア商品を充実させた「建物と外構のトータルコーディネイト提案」や、施工者育成を目的とする「DO SPACE 箕面」の併設など「ショールームの新しい一つのパターンができた。今後、全国に広げていきたい」(堀秀充会長)と、新たなショールームの形を示した。
同ショールームは、地上2階建て1434㎡(展示面積932㎡)。1階のショールームにはエクスティアラシリーズやルシアスシリーズなど豊富なエクステリア商品を展示、開口部はAPWシリーズなどの窓、M30 顔認証ドアなどのドア、窓シャッター、インテリア建材、耐震商品のFRAMEⅡなど、約270の商品を展示する。玄関ドアとひさし、門扉をあわせた玄関まわり展示、インテリア建材と窓、シャッター、ベランダまでを組み合わせた室内展示など、空間展示に力を入れていることがポイント。さらに2階建て住宅の一部を実物大で設置、エクステリア、開口部、インテリア建材などを複合的にシーン展示している。新商品のプレーンルーフなどカーポート商品の屋外展示も行っている。「トータルコーディネイトを提案するショールーム」(瀬戸伸介関西支社長)が大きな特徴だ。
また、省エネ基準適合義務化や省エネ上位等級新設など住宅の省エネ性向上の流れを踏まえ、窓の断熱の重要性を伝えるため、冬の外気を想定した環境における樹脂窓など高断熱窓の性能を体感で決めるコーナーや、プロユーザー向けに断熱等性能等級の4と6を体感できる体感ルームも設けた。
一方、2階にはプロユーザー向けのエクステリア施工技術研修所「DO SPACE 箕面」を設置、カーポートとリウッドデッキの2つの常設架台のほか、移動式架台も用意してエクステリアのみならず窓やドア、シャッターなど住宅リフォーム商品の施行研修を実施できる。
1棟トータルコーディネイトの提案を強化
箕面市は近隣の市町を含め関西圏の中でも新設住宅着工戸数が多く、住宅展示場や住宅設備ショールームが集中するエリア。同社は全国14カ所にショールームを持つが、今回の「ショールーム箕面」は、初の一般ユーザー対象の単独ショールームとなる。
「新築市場は今後も厳しさが続くことは事実。高断熱な窓などで一棟単価を上げていくことが重要で、それはプロユーザーのビジネスにもつながる。また、エクステリアは他社採用もあり、一棟のトータルコーディネイトを拡大したい」(中村専務執行役員)と新ショールームの狙いを話す。
「DO SPACE」は、施工品質向上、施工技能者不足への対応などを目的とし、これまで埼玉、四国、九州、三重に設置してきた。5カ所目であり関西圏で初となる「DO SPACE 箕面」は初の一般ショールームへの併設であるとともに、従来のエクステリアだけでなく窓や玄関ドアの施工研修も可能。「さまざまな商材を扱っている方々に役立つ」(中村力専務執行役員)ことが狙いだ。
隣地にはTOTOの「TOTO箕面ショールーム」があり、コラボレーションショールームではないものの「できるだけ情報交換を行い、将来的には共同イベントの開催も考えていきたい」(瀬戸関西支社長)と、アライアンスの強みも生かしていきたい考えで、年間4000組の来館を目指す。
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