New   2025.11.18

トヨタホーム、成城学園前で都市型邸宅分譲6棟

平均価格2~3億円 上質かつ個性的なプランで訴求

 

トヨタホームが、都市型邸宅分譲シリーズ4弾となる「トヨタホームエスト成城」(東京都世田谷区、6棟)販売を開始した。

同社は2022年から富裕層向けの都市型邸宅分譲シリーズ「トヨタホームエスト」を展開している。都市部における高級物件の需要を受けて取り組みを継続しており、今回の成城は、第1弾の等々力、第2弾の経堂、第3弾の深沢に続く、第4弾となる。いずれも東京都世田谷区内に位置するが、特に成城は高級住宅地としての確立したブランド力があり、みどり豊かで閑静な住宅地を守るための「成城憲章」もある特別な土地といえる。さらに、小田急小田原線「成城学園前」駅まで徒歩10分と利便性も高く、敷地面積130.54~150.23㎡、建物延床面積100.71~131.79㎡と、敷地・間取りともに余裕がある。こうした好条件の中で、分譲開発事業部 販売企画室の尾崎彰彦室長は「気品と高級感のある成城にふさわしい、オンリーワンのまちづくりに努めた」と語る。

まず、成城の街並みと調和する街区設計に注力した。外壁には石材などの自然素材や上質なタイルなどを組み合わせ、洗練された雰囲気を創出。そのウォールとシャッター付きカーゲートを組み合わせ、あえて閉じた外構とすることで風格を高めるとともに、防犯性にも配慮した。また、街区内の電線類を地中におさめ、開放感を高めた。「成城憲章」内にある「生け垣や樹木などの敷地内の緑の保全」という項目を尊重し、美しい樹形の高木を重ねるなど効果的に植栽を配置した。

トヨタホームエスト成城の外観イメージ

街並みのため外壁に統一感をもたせた一方、各戸のプランには、それぞれテーマを設け、異なる雰囲気とした。「畔(ほとり)」をテーマとした棟は、リビングに面した中庭に池を設置。水が落ちる様子や水盤をみながら寛げる空間とした。「空」の棟は、吹き抜けの階段部分に大きな窓を設け、一段下がったリビングから空を見上げる間取りとした。「山」の棟は、リゾートにある別荘をイメージし、石や木材を多く取り入れたデザインとした。

リゾート地の別荘をイメージした「山」棟の2階リビング

価格は、2億円台中盤から3億円台中盤。10月17日から販売を開始し、同20日段階で既に1棟が契約済み。問い合わせも約300件と注目を集めている。

トヨタホーム東京の東京分譲販売室 久島佳典室長は「23区内の富裕層、特に40~50代の二次取得、住み替え層をメインターゲットにしており、想定通りの反響がある。駅から徒歩10分というのは、これまでのエストシリーズで最短であり、通勤・通学ニーズに応えることができる。また、建坪が広いため、ファミリー層だけでなく、二世帯でも十分住むことができる。これまでより幅広い層を拾えるのでは」と期待する。

今後も「トヨタホームエスト」シリーズを年1件ペースで開発していく方針で、既に第5弾を経堂の近隣エリアで進めている。尾崎室長は「ある程度の立地のブランドは大事。これまでは世田谷区だったが、高級邸宅街をつくるに値するような場所があれば考えていきたい」と、他エリアでの展開可能性も示唆した。