MUJI HOUSE、中古マンションリノベーションの新商品投入
生活空間のノイズを極限まで抑えたデザイン
MUJIHOUSEが、中古マンションリノベーションの新商品「MUJI INFILL FLAT(ムジインフィルフラット)」を発売開始した。主に50代以上を対象とし、生活空間のノイズを極力抑えた仕様としている。
中古マンションリノベーションの市場拡大に応じて、MUJIHOUSEが新商品「MUJI INFILL FLAT」を投入した。生活空間のノイズを極限まで抑えたデザインにこだわり、2015年から展開する「MUJI INFILL 0(ゼロ)」との2本柱で、契約件数を3年で2倍に伸ばす計画だ。
首都圏での新築マンションの価格は高騰が続いている。平均単価は20年の93万円/㎡から2025年6月時点で136万円/㎡と約1.5倍上昇しているが、それでも、都会住まいのニーズは底堅い。同社独自のアンケート調査では、今後住みたい場所として「都市に住みたい」と選択した人が53%と半数を超えている。そうした市況の中で伸びているのが、都市部での中古マンションリノベーションだ。同社が15年から展開するマンションリノベーション「MUJI INFILL 0」は、当初は一拠点だったが、現在は東京の青山、有明、銀座、横浜、大阪の全国5拠点で販売している。施工エリアも当初の23区内のみから徐々に広がり、1都3県、大阪、兵庫の一部地域まで広がっている。契約も増加しており、24年度の契約数は21年度比で220%増、平均工事価格は120%増、契約者の50歳以上の割合が220%増と大幅に伸長した。50歳代以上の契約者が増加するとともに、デザイン、仕様にこだわる人が増えている中で、上質な暮らしを実現する新たな商品の開発に至った。
「MUJI INFILL 0」は、コンクリート躯体のラフな質感を活かすミニマルデザインで、可能な限り間仕切りを減らし、可動家具でフレキシブルに仕切る可変性を重視してきた。一方、新たに発売した「MUJI INFILL FLAT」は、生活空間のノイズを抑えることに徹した。例えば、壁はこれまで定番だった白に、要望が多かったベージュ色を加えた。収納も充実させ、冷蔵庫、洗濯機など生活感の出る家電などはすべて隠すことができるようにした。また、建具と壁・天井の境目に必要だった枠や、床と壁の間に存在する巾木など、細部の凹凸を徹底してなくした。また、環境性能においても、ZEH水準を基本とした。価格は66㎡の概算金額で1562万円(税込)。「MUJI INFILL 0」は同規模で1265万円(税込)で、約1.2倍の価格としている。
リノベーション事業本部の豊田輝人本部長は「暮らしを主役とし、その背景として空間を位置付け、フラットな空間を目指した。アート、グリーン、ファニチャーといった趣味を楽しむ暮らし方を提案したい」と、狙いを語った。デザインを担当したリノベーション事業本部 INFILL 0 設計施工部の萬田浩太郎部長は「これまでは壁の色を白から変えたい、生活感のある部分を隠したいなどの要望があっても対応できなかった。ターゲットである50代以上の方はもちろん、年齢問わず好みに合った方に選んでいただきたい。単身の方も想定している」と話した。異なる2種の商品で幅広い層のニーズを拾い、マンションリノベーション事業をさらに広げる考えだ。
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