品質と安全性で顧客から高い評価「ラスモルⅡノンクラック通気工法」

意匠と耐久性を併せ持つラスモルタル工法

 

富士川建材工業は、「ラスモルⅡノンクラック通気工法」で、地震時の外壁はく落やひび割れを防ぐ技術を確立。
施工性と耐久性を両立し、多くの施工業者やハウスメーカーから支持を得ている。

富士川建材工業は、金属ラス網の上にモルタルを塗り重ねて仕上げる「ラスモルタル外壁」の下地工法を確立したパイオニア的企業だ。

外張り断熱にも対応。耐震安全性や防耐火性能に優れ、安心して採用できる

その代表例が、軽量セメントモルタル「ラスモルⅡ」を使用した下地工法の「ラスモルⅡノンクラック通気工法」。木造住宅で地震時に外壁がはく落すると、火災の延焼で生命や財産の損害につながるほか、大きなひび割れは美観も損なう。そこで同社はモルタル下地材の上に、耐アルカリ性ガラス繊維ネットを埋め込むことでクラックを予防。水平加力試験でもクラックの発生はほとんどなく、地震時の外壁はく落リスクが低いことが確認できた。ネットを用いたクラック防止は今では一般的だが、元々は同社の考案によるものだという。

また、業界に旋風を巻き起こしたのが、「ラスモルⅡノンクラック通気工法」にも使われているモルタル通気工法用の下地金網「フジカワ通気ラス 75Evo」だ。板を支えるリブ(力骨)の本数を、従来品の倍にすることでたわみを抑制し、補助胴縁がなくても施工ができるようにした。さらに、裏打ち材も、透過性のないターポリン紙から、ポリエステル不織布でできた半透明のものに変更し、釘の打ち損じや配管周りの確認が容易にできるようになった。こうした施工性の高さなどが評価を受け、他社のモルタル材を使用している施工業者からも「フジカワ通気ラス 75Evo」の購入依頼があるほどだ。

「ラスモルⅡ」自体も、砂セメントモルタルの約半分の重量という軽量さや、クラックが起きにくい高強度低吸水の性質を持っており、各指定部材と組み合わせることで施工性と耐久性を両立できる。

安全性と品質確保を第一に多くの認定を取得

クラックが起きにくいため、R形状のシームレスな外壁デザインにも最適

同社が一番大切にしているのが安全性だ。「ラスモルⅡ」は業界で唯一、軽量モルタルのJIS認証を取得している。「軽量モルタルのJIS認証取得には多大な労力を要するため他社は取得していない。しかし当社は、安全・安心な商品を提供するという姿勢を貫いており、認証として目に見える形で評価を受けることに意味があると考えている」(営業本部 第一営業部 岡庭広大 部長)。

他にも、「ラスモルⅡノンクラック通気工法」として、防火・耐火などの大臣認定を、協会認定に加え会社単独で380件以上取得。多様な設計ニーズに柔軟に対応できる体制を整えている点が評価され、大手ハウスメーカーがラスモルタル仕様の施工方法として採用するケースも多い。システム工法のため、そのまま施工マニュアルに組み込めば、品質の確保ができる。

ラスモルタル外壁は、R形状をつくれる意匠性の高さや、一枚壁でシームレスに包む高級感も魅力だ。設計案件や住宅展示場のモデルハウスなどで多く採用されている。こうしたなか、「ラスモルⅡノンクラック通気工法」は、意匠性と耐久性を両立できる外壁材として改めて注目を集めている。