シーリングレスで高耐候な外装材「Fu-ge プレミアム」

一体感ある仕上がりとメンテナンスの負担軽減を両立

 

ニチハは、「Fu-ge プレミアム」の一体感のある仕上がりと、長期的なメンテナンスコスト削減の魅力を改めてアピール。
今後は、採用シーンを増やすためにラインナップの追加も検討している。

窯業系サイディングのトップメーカーであるニチハが、2018年に業界初の変色・褪色30年保証の商品として発売した「プレミアムシリーズ」。なかでも、絶大な人気を誇るのが「Fu-ge(フュージェ)プレミアム」だ。四方合いじゃくりによるシーリングレスを実現した6尺品で、サイディング同士の継ぎ目が目立たないため、シームレスで一体感のある仕上がりとなる。

変色・褪色を抑える超高耐候塗料「プラチナコート30」が、美しさを持続させ、メンテナンスコストw大幅に削減する

特筆すべきは、「プラチナコート30」と四方合いじゃくり仕様の組み合わせにより、メンテナンスコストの負担を大幅に削減した点。変色・褪色を抑える超高耐候塗料「プラチナコート30」は、無機塗料と有機塗料をバランスよく配合することで、経年変化を大きく抑えるもの。耐候性が高く色褪せに強い無機塗料は、硬いためひび割れが起こりやすく、雨水が浸入して紫外線による劣化を進め、塗装面を傷める可能性がある。そこで、有機塗料のしなやかさを生かし、ひび割れにも強い塗料を開発、一般的な塗装品と比べ、塗り替え時期の大幅な延長を可能にした。また、目地切れや汚れなどが発生しやすいシーリングの施工箇所を大幅に減らすことで、目地部分のメンテナンスコストも削減できる。営業企画部企画課三浦豊司課長は「プラチナコート30の期待耐用年数は40年以上であり、長期間にわたって色あせしにくい」と話す。「プラチナコート30」は、クリア塗装での再塗装が可能なため、色を損なうことなく意匠を残したままメンテナンスできることもポイントだ。また、一般的な10尺品よりも短い6尺品であることも、職人の高齢化が進むなかで、軽くて持ち運びやすいと評価を得ている。

シックな小端積柄が特長のFu-geプレミアム「ルボン プレミアム」

さらに、「Fu-geプレミアム」は、木材を製材する際に発生した端材などをチップに加工したものを、基材の原材料に活用する「オフセットサイディング」であり、脱炭素にも貢献する。例えば、延床面積30坪の住宅一棟にオフセットサイディングを使用した場合、CO2固定量は約800㎏に達する。オフセットサイディングを採用した施主にはCO2固定量証明書を発行し、環境貢献の見える化も行っている。

今後は、「Fu-geプレミアム」のデザインを順次拡充し、採用シーンを広げていきたい考えだ。

普及価格帯に人気柄投入
シンプル志向へ応える

また、今秋には、グランスペック60シリーズで人気の「ルビドフラット」を、16㎜品の普及価格帯商品である「Vシリーズ」に追加する。これまで中高級価格帯のシリーズで展開され、シンプルな外壁トレンドに合うとして非常に高い人気を誇っている柄だ。こうしたなか、コストパフォーマンスの高いシリーズでの発売を求める声が非常に多く、追加を決定した。出荷前の8月時点でもすでに多くの問い合わせが寄せられており、発売後の動向にも大きな期待をかけている。