30年後も新築同様の外観へ「光セラ」

トレンドにマッチした外壁デザインを、長く美しく保つ

 

ケイミューは、独自のデザイン性を追求するとともに、耐候性やメンテナンス性にもこだわった商品開発を行っている。
特に、「光セラ」シリーズは、光触媒とセラミックコートの効果で長期間にわたり美しい外観を維持できる。

ケイミューは、外装建材のみならず、ファッションやインテリアなど建築物に影響を与える様々なトレンドに目を向けて外壁のネクストトレンドを予測し商品づくりに生かしている。その一例として、窯業系サイディングのパネル感を生かしたフラット系デザインをいち早く取り入れ、同社の独自性を大きく発揮してきた。特に、2025年春に新発売された「カンタービレ」や22年発売の「シマンフラット」、そしてそれらの先駆けとなった19年発売の「フィエルテ」など、フラットな造形に素材感のあるデザインを施した柄が人気だという。また、施工のしやすさや耐候性といった要素から、自然素材の代用としての需要も増加している。例えば、木目調の「オッドシダー」は天然木の自然な色のばらつきを再現しており、そのリアリティは高く評価されている。

フラットな造形に素材感のあるデザインを施した、19年発売の「フィエルテ」が好調

太陽の力で汚れを分解 雨で洗い流す
新築時から変わらない外観を維持

2007年の竣工(左)と14年経過後の2021年(右)の比較。汚れや色あせが少なく、新築時の外観を保っている

「デザインに力を入れているケイミューだからこそ、新築時のデザインを長く維持できる機能性を大切にしている」(マーケティング推進部 営業推進グループ・前田 実可子氏)と語る同社が太鼓判を押すのが「光セラ」シリーズの機能だ。

「光セラ」は紫外線に強く、劣化しにくいセラミックコートの上に、紫外線によって活性化し汚れを分解・洗浄する光触媒を塗装した最上位シリーズである。一般的に販売されているセルフクリーニング商品は、雨の日に汚れを落とすだけのものが多いが、「光セラ」は光触媒の効果で晴れの日にも汚れを分解するため、雨の日に汚れが落ちやすい。また、雨による汚れのセルフクリーニングは、光触媒の特性である〝超親水性〟と呼ばれる現象によるもので、分解された汚れの下に雨水が鋭い角度で入り込み、浮き上がらせて洗い流すことで壁面をキレイに保つ。このメカニズムにより365日セルフクリーニングを実現している。実際に新築から約14年経った住宅でも、汚れの跡が付きやすいサッシ下を含め汚れが付くことがなく、色あせもみられなかった。

「光セラ」は02年に初めて発売されたが、21年には、厚みを業界の標準であった16㎜厚から18㎜厚にグレードアップし「光セラ18」とした。「光セラ18」はコーティングを一層追加することで、色40年品質への耐候性向上を実現しており、同時に光触媒の抗菌・抗ウイルス効果も備えた。さらに、光触媒の効果には大気浄化機能もあり、家一棟分の「光セラ」でポプラの木約12本分の大気浄化効果を発揮する。名古屋工業大学と光触媒のメタン分解効果について共同研究しており、実証結果が得られている。地球環境にも良い外壁材だといえる。