“金属らしさ”追求の商品シリーズを拡充「シンプルモダンシリーズ」

力強さと繊細さ、2つの金属サイディングで市場拡大へ

 

アイジー工業は、金属の質感と素材の美しさを追求したデザインの「シンプルモダンシリーズ」の訴求に力を入れている。
今年3月と7月に2つの新商品を発売し、様々なニーズに合わせた金属らしさを提供する。

SP-ガルスクエアの施工イメージ。無機質な雰囲気の外観が魅力の金属サイディング

アイジー工業は「シンプルモダンシリーズ」を拡充し、金属らしい外壁材の訴求に力を入れる。今年3月に工場や倉庫の外壁をイメージさせる無機質な雰囲気が特長の「SP-ガルスクエア」を発売。アウトドアが趣味の層をターゲットに、ガレージ空間などに相性の良い力強いデザインを打ち出した。総厚を25㎜、彫りの深さを10㎜にすることでパネルの継ぎ目の存在感を消し、面とのコントラストを際立たせる。開発段階で、設計事務所などにヒアリングを実施し、異素材と組み合わせた際にも金属のよさが生きるデザインを追求。ありそうでなかった150㎜という広いピッチ間隔を持つ金属らしい外壁材として提案する。

エンボス加工で金属の魅力を出した新商品を7月に発売

一方で、7月に販売した「SP-ヘアリナ」は、落ち着いた光沢感と繊細なヘアライン模様が魅力の商品。ヘアラインとは、髪の毛のように細かく連続した傷をつけて光沢を抑え、高級感を出す仕上げで、ステンレスキッチンなどに用いられている。このヘアライン仕上げを、エンボス加工(表面に凹凸模様をつける加工)でサイディングに表現した。

SP-ヘアリナ。落ち着いた光沢感と詳細なヘアライン模様が上品で洗練された印象を与える

これまで、エンボス加工は、木目調や石積み調などの自然素材を再現する「ナチュラルシリーズ」での採用が多く、金属らしさを全面に打ち出す「シンプルモダンシリーズ」においては、エンボス加工の追求はあまりしてこなかった。「シンプルモダンシリーズ」では、ダイナミックな凹凸による立体感で金属らしさを演出してきたが、「SP-ヘアリナ」は、総厚15㎜のサイディングを使用し、表面加工で金属らしさを表現する新しい試みによって、金属感を出しながら標準品で参考設計価格7700円/㎡~という手に取りやすい価格帯を実現した。「これまで、金属サイディングを検討していても、価格面で諦める方が多かった。SP︲ヘアリナを金属サイディングの市場を広げる商品にしていきたい」(企画広報室 竹屋孝志 室長)考えだ。特に、アクセントとして金属感を取り入れたい時に、「SP-ヘアリナ」のデザインが活きるのではないかとする。
カラーは、「スマートガンメタ」、「シャンパンメタリック」、「シルバーメタリック」の3色。テカリを抑えた控えめな光沢感が上品な印象を演出する。

「SP-ガルスクエア」、「SP-ヘアリナ」は、「アイジー体感フェア」でも展示、訴求を進める。アイジー体感フェアは金属を採用したことのないビルダー、設計事務所に金属サイディングのメリットや、施工方法などを知ってもらう機会として全国で開催している。9月12日に岩手県盛岡市、9月19日に愛媛県松山市、11月28日には埼玉県熊谷市で開催するほか、来年は2月20日に福岡県福岡市でも開催する。

アイジー工業
TEL 0237-43-1810
https://www.igkogyo.co.jp/