YKK AP、最小47㎜からふかし枠無しで設置可能な内窓
マンション戸別改修や賃貸市場の掘り起こしを狙う
リフォーム用樹脂窓の新商品「ウチリモ 内窓」の引違い窓を発売した。見込み寸法が最小47㎜あれば、
ふかし枠無しで設置ができ、これまで対応しづらかった見込みの小さい窓への訴求を強める。
YKK APは第7次中期経営計画(2025~28年)の重点施策のひとつに、リフォーム・改装事業の拡大を置き、窓・ドアリフォームの更なる市場浸透を目指している。
23年に開始した経済産業省、環境省の先進的窓リノベ事業によって、窓の断熱改修に大きな注目が集まった。ただ、リフォーム適齢期を迎えている住宅のうち、二重以上のサッシまたは複層ガラスの窓が設置されているのは、戸建住宅で全体の約45%の1407万戸、集合住宅で約3%の29万戸しかなく、未だに断熱性が低い窓を使用している住宅が多い。
手軽に開口部の断熱性を高めることができるのが内窓。その内窓の設置の課題となっていたのが、額縁が小さい既存窓の存在だ。内窓は、既存の窓枠にサッシを設置するため、通常70㎜の見込み寸法が必要となる。しかし、柱の寸法やサッシの納まりが現行と異なる築古の住宅や壁が薄い2×4工法の住宅、壁に直接窓を埋め込むRCマンションなどは額縁が小さく、そのままでは設置できないケースも多い。

こうした窓は一般的に額縁を延長するための部材である“ふかし枠”という部材を使用する。ただ、ふかし枠の設置には追加のコストが必要となり、延長する長さが大きいものは障子の下に補強が必要となり見た目も悪くなる。こうした理由から、ふかし枠が必要な物件では依頼を断る施工者も少なくない。実際に、同社の調査では、戸建住宅のうち、ふかし枠が必要な物件は49.5%に上るが、内窓商品「プラマードU」のふかし枠取付率は9.4%。つまり、ふかし枠が必要なことから内窓設置を断念している人が多いということだ。同社は、このギャップが潜在需要であると考え、ふかし枠の課題を解決できる商品開発を行った。
戸建の75%、マンションの55%が
ふかし枠無しで設置可能に
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