サン・福介家、断熱材の端材を生かしたサステナブルな断熱パネル
販売価格は通常品から約3割削減
断熱材の端材を使用した断熱パネル「SDパネル」を開発した。「環境にやさしく、お財布にもやさしい」断熱材として、7月より本格的に展開していく予定だ。
サン・福介家(千葉県八千代市、板倉三男 代表取締役)は、端材を使った断熱パネル「SDパネル」を7月より本格展開する。同社は木材調達などを行う会社で、関連会社のサンエイコー東日本では断熱パネルのプレカットを行っている。以前から断熱パネルの製造過程で廃棄する端材について、「どうにか活用できないか」という問題意識があったという。しかし、同社のプレカットで発生する端材はごくわずかで、量の問題からも商品化は難しかったという。こうしたなか、ある断熱材メーカーの関連会社から端材活用の問い合わせが入り、「SDパネル」を商品化するに至った。
環境にやさしいものを低コストで提供
SDパネルは、ボード系断熱材の端材と杉集積材の枠、パーティクルボードで構成される。集成材の枠内に同一メーカーの端材を敷き詰め、特殊な圧着を行う。プレカット後の端材は断面に細かい凹凸があるため、通常の圧着方法では接合部の断熱性能が落ちてしまう。そこで枠材の外から強力な圧力をかけることで端材同士の密着度を高め、通常の断熱パネルと同等の性能を実現した。(一社)建材試験センター中央試験所での断熱性能試験では、熱貫流率0.38を記録している。

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