関西ペイント、無機と有機が融合した超高耐候塗料を市場投入
外壁用・屋根用をラインアップ
無機と有機のハイブリッド塗料「ラグゼMUKI」シリーズを、外壁用、屋根用で展開する。無機と有機を掛け合わせたことで生まれる超高耐候性の塗料で、長寿命化ニーズにこたえる。
「ラグゼMUKI」シリーズは、住宅市場向け建築用塗料に、独自の「無機有機ハイブリッド技術」と、「ラジカル制御技術」を付与したハイグレードシリーズ。紫外線や酸性雨に強く、優れた耐久性を備える無機と、建物の動きや変形に対応し、ひび割れや剥がれを防ぐ柔軟性に優れた有機をかけ合わせることで、超高耐候性の塗膜を実現。また、紫外線を吸収する「UVトラップ」や、酸化チタンへの紫外線到達を阻止する「ラジカルバリヤコート」など、4つの技術を用いて塗膜劣化の原因となるエネルギーを制御する。
4月7日より、外壁用の「ラグゼMUKIトップ」、「ラグゼMUKIトップマイルド」、屋根用の「ラグゼMUKIルーフマイルド」、「ラグゼMUKIルーフマイルド遮熱」の4商品を発売した。屋根と壁の一通りのニーズに応えられる商品を用意することで、一棟まるごと対応できる体制を構築した。
塗り替え回数減少で質の高い塗料が注目
近年、エンドユーザーが質のいい塗り替え塗料を選ぶ傾向が強まっている。「塗料代はグレードを上げても、戸建住宅であれば20万円程度のコストアップで済む。昔は10年に一度の塗り替えが一般的であったが、ローンの借り入れ額が増えるなか、月々の支払いを圧迫し、メンテナンス費用の捻出が難しくなっている。また建物の耐久性も向上し、以前より目に見える劣化が少なくなっているため、塗り替え回数も減らしたい人が増えている」(建設塗料営業部マーケティングG・前田学リーダー)ことを背景に、一度の塗り替えで長く効果が持続するものを選びたいという要望が高くなっている。
同社はこれまでも無機系塗料として「ダイナミックMUKI」シリーズを展開してきたが、「ラグゼMUKI」シリーズは、無機を貼り付ける樹脂を工夫することで、ダイナミックシリーズよりも少し手ごろな価格帯で提供する。また、前述したラジカル制御技術については、配合を変更することで約10倍の性能を発揮できるようになった。さらに、防カビ性能も高く、一般的に内装で使用される防カビ塗料と同様の性能を持っている。湿度の高い屋根の北面や山間部の住宅で発生しやすいカビ・藻を抑制し、建物の美観を維持する。
住まいの最新ニュース
リンク先は各社のサイトです。内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
イベント
内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
-
日本住環境・パラマウント硝子工業・アキレス 断熱等級7を座学・施工で学べる勉強会を大阪で開催
2025.05.16
-
トルネックス GX住宅の差別化戦略セミナー配信開始
2025.04.21
-
日本住環境・パラマウント硝子工業・アキレス 断熱等級7を座学・施工で学べる勉強会を開催
2025.04.03