2025.5.30

再春館製薬所、住宅事業に進出

Lib Workと協働し自己回復力テーマに商品開発

 

基礎化粧品ドモホルンリンクルなどで知られる再春館製薬所が、同じ熊本県拠点の住宅会社Lib Workと組み、住宅事業に参入した。自己回復力を育むことをテーマとした住宅商品「再春館製薬所の家~Positive Age House~」を4月26日から発売開始した。

再春館製薬所の西川正明代表取締役社長(左)とLib Workの瀬口力代表取締役社長

再春館製薬所は2032年の創業100周年に向けて、この4月に「ポジティブエイジカンパニー」という新たな指針を発表。美容領域にとどまらない、広範かつ本質的な分野における「漢方の製薬会社として提供する、独自のソリューション」で、新たな価値と歴史を共創していくと示した。その新たな挑戦の一つとして、住宅事業へ進出した。目指すのは「住むだけで健康になり、まるで薬のように心と体を整えてくれる家」(西川正明代表取締役社長)。長年培ってきた養生や健康に関する知見に加え、大学などの研究機関とのネットワークも活用し、得られた科学的根拠に基づき、住宅の仕様や設計を策定した。

再春館製薬所はコンセプト構築、商品企画、Lib Workは基本設計、販売、施工、アフターサービスをそれぞれ担い、共同でプロジェクトを実行していく。両社は健康寿命を延ばす住まいの実現で、社会課題解決への貢献を目指すとともに、「熊本発の新しいライフスタイル」を全国に発信し、地域経済の活性化も図る。

「再春館製薬所の家」には、心身の健康を促す様々な工夫が凝らされている。1つは、生体リズムを考慮した設計だ。眠りや目覚めの時間に合わせて色や明るさを変化させる照明を導入した。さらに、自然の力を活かして快適な住環境をつくる設計手法「パッシブデザイン」を採用し、光や風の自然のリズムを住まいに取り込んだ。フローリングには、凹凸のある「なぐり床」を採用し、足裏を心地よく刺激。リビングや和室など生活空間にはあえて段差を設け、日常の中で自然に身体を動かせるよう配慮した。


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