YKKパッシブタウン 竣工直後の第5街区に迫る‼
3月12日、YKK不動産のパッシブタウン(富山県黒部市)最終街区となる第5街区がついに竣工した。
パッシブタウンは、2013年に現会長の吉田氏が構想を発表。これまで街区ごとに異なる建築家が、富山の自然エネルギーを生かした街づくりに挑戦してきた。第5街区は、オーストリア出身のヘルマン・カウフマン氏が手掛けた。

集大成となる第5街区は、地域産木材を最大限に利用し、北陸初の木造(一部RC造)中高層集合住宅を建設した。
住居棟は、M棟(地上6階)、N棟(地上6階)、O棟(地上7階)の全3棟。そのほか、97㎡の集会所と全93台が駐車できる駐車場があり、それぞれの棟は回廊でつながれている。
住宅の戸数は合計64戸で、1LDKが44戸、2LDKが20戸。家賃は、1LDKが12万6000~17万5000円、2LDKが15万2000~23万6000円。
これまでパッシブタウンに建てられる住宅は、全戸南向きであったが、第5街区はエレベーターと階段を中心に田の字型に住戸を配置。初めて北側にも住戸を設置した。「都市型木造を目指していくと、タワー型の建物が求められる。そのなかで、北側の住戸の温熱環境はどうなるのか、南側住戸との違いなど含めデータを取って公表していくことが必要」(同社)との考えで積極的に北側にも住戸を配置した。
窓は全て木製窓で、バルコニーに面したスライド窓とFIX窓など大部分にYKK APの「APW 651」を採用、一部、内倒しと内開きができるドレーキップ窓に、他社製のものを採用している。
ドレーキップ窓の外側には木製のルーバーが取り付けられているが、これはカウフマン氏のこだわりのひとつ。ルーバーをスライドして日射遮蔽や目隠しに使うことができ、居住者がルーバーを好きな位置に動かすことで、デザイン面で外観に動きが出るようにした。
また、天井は仕上げ材を貼らず、上階との間のスラブに使用しているCLTをそのまま現しにしている。通常は耐火規制の関係でスラブの板を現しにするのは難しいが、防火区画を小さく区切る工夫により、天然木の現しが可能となった。
使用した全製材量1670㎥のうち、87%の1450㎥を富山県産材で賄っており、そのほか圧縮強度が必要な柱部分などに長野県産のカラマツを使用している。
耐火木造床、壁、柱は、完全プレファブ化することで、現場の人員を通常同じ建物をつくるために必要な6万7000人から、3万9000人にまで減らすことができた。
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