2025.3.11

東京建物、国内初、『ZEH-M』の大規模分譲マンション

要件以上の「断熱等級6」を全戸で取得

 

「Brillia深沢八丁目」(東京都世田谷区)が竣工した。ZEH-Mシリーズ最高ランクの『ZEH-M』基準に適合する物件としては日本で初めて竣工した大規模建築物となる。

同物件は、東急田園都市線「桜新町」駅徒歩9分に立地する、地上3階建て、総戸数38戸の分譲マンション。国のZEH-Mの定義では、一次エネルギー消費量削減率に応じて『ZEH-M』、Nearly ZEH-M、ZEH-M Ready、ZEH-M Orientedの4ランクに分けられており、年間の一次エネルギー消費量の収支を正味ゼロ以上とする『ZEH-M』はその最高ランクとなる。同物件は、高い断熱性能による省エネと、太陽光パネルや燃料電池「エネファーム」による創エネを組み合わせることで、住棟全体で一次エネルギー消費量削減率が100%以上の『ZEH-M』と、住戸ごとで一次エネルギー消費量削減率が100%以上の『ZEH』の両方の基準を満たしている。

高断熱サッシや全熱交換器などの採用により、技術基準上の『ZEH-M』の要件である「断熱等性能等級5」より高い「断熱等性能等級6」を全住戸で取得。冷暖房に係る電力消費の抑制等により、基準一次エネルギー消費量から住棟全体で44%の省エネとなるだけでなく、通常のZEH-Mシリーズの住宅よりも更に快適な温熱環境を実現している。また、屋上全面に設置した336枚の太陽光パネルと全住戸に標準設置した燃料電池「エネファーム」により同57%の創エネを実現し、省エネ・創エネを組み合わせることで住棟全体で101%の一次エネルギー消費量削減率を達成している。住戸ごとの平均では114%の一次エネルギー消費量削減率を達成しており、一般的な省エネ基準の住戸と比較して年間で11万1000円(月平均約9200円)の光熱費削減を見込めるという。

屋上全面に336枚の太陽光パネルを設置した


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