三協立山、JR東海と車両再生アルミでビル向けサッシ
成分配合の調整で材質を置き換え
JR東海グループと「東海道新幹線再生アルミ」を活用したアルミ建材を開発。再生アルミ50%使用の「Re ALumi T50」はビルサッシやカーテンウォールに使用できる。
東海旅客鉄道(JR東海)、ジェイアール東海商事ともにアルミ建材「Re ALumi T(リアルミT)」を開発した。東海道新幹線車両のアルミをリサイクル使用していることが最大の特徴で、アルミ新地金を使用する場合と比べてCO2排出量を大幅に削減できる。
24年11月に再生アルミを50%使用した「リアルミT50」の受注を開始しており、25年3月には再生アルミを100%使用した「リアルミT100」を受注開始する予定だ。
成分調整によってサッシに適した材質に
三協立山では、2020年頃からグループ企業の三協マテリアル社においてJR東海、ジェイアール東海商事とともに、新幹線のシュレッダー材を再び新幹線に使用する“新幹線to新幹線”を実現する取り組みを行ってきた。そのなかで、23年1月、JR東海から共同で新しい取り組みを行いたいとの提案を受け、打ち合わせを重ねた結果、新幹線再生アルミを使用したビルサッシを開発することとなった。
開発するうえで最も難しかったのが、アルミ材の成分配合だという。
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