【対談】新たな時代に求められる住宅履歴情報 活用の幅を広げ豊かな暮らしの実現に
(一社)住宅履歴情報蓄積・活用推進協議会(履歴協)齊藤広子代表理事 × 国土交通省住宅局 楠田幹人局長
(一社)住宅履歴情報蓄積・活用推進協議会(履歴協)の齊藤広子代表理事が、国土交通省住宅局の楠田幹人局長を訪問し、住宅履歴情報「いえかるて」の活用について対談を行った。住宅ストックの有効活用、防災対策など、これからの住宅市場において履歴情報活用の重要性、その可能性を語った。
齊藤代表理事 住生活基本計画の見直しが始まっていますが、長寿命化、既存住宅流通などの促進が重要課題になるのではないかと思います。そのため今後、ますます住宅履歴情報「いえかるて」が重要になると考えています。
建築確認済証、検査済証、その後の点検や修繕などの住宅履歴情報を電子化して預かる専門機関(情報サービス機関)、その39機関の集まりが履歴協です。日本全国の住宅にID番号(共通ID)をつけて、新築時、リフォーム時、流通時などの情報を一元化できることが大きな特徴です。このID番号をさまざまな場で有効に使うことで、日本国民の豊かな暮らしの実現につなげることができると考えています。
楠田住宅局長 維持管理や売買の時に住宅の履歴情報がなければ苦労することがあります。家の情報の蓄積・活用を個人で行うことは難しいことから、専門の機関が情報を蓄積し一元管理することは非常に有効だと考えています。また、「いえかるて」という名称も馴染みやすくてとても良いですね。
これからは質の高い住宅を長く使っていく時代ですので、建築から維持管理、解体までのライフサイクルをしっかりと回していくために履歴情報は重要になります。また、既存住宅流通を促進するうえでも、買い手の方が安心して購入するために履歴情報は大いに役立ちます。不動産IDも含め様々な情報との連携によって様々な活用につながる可能性があり、注目しています。
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