渡辺パイプ、建設プロユーザー向けECサイトを開設

渡辺パイプは、建設プロユーザーのための資材・工具・金物・ワークウェアなどを販売するECサイト「シザいもん」を開設した。

渡辺パイプ（セディアグループ）は、管材、住設、電材、建材など住宅1棟分の商品を取り扱う専門商社。全国580カ所以上あるサービスセンターから、必要な時に必要な資材をタイムリーに供給している。

新たにスタートさせたECサイト「シザいもん」は、「弊社の営業担当者があまり取り扱っていない、見積などが必要ない現場で必要になる資材や工具、金物、さらにはワークウェアまでを販売するもの」（関東支社 神奈川支店 青木俊輔支店長）だという。

近年、施工業者でも現場で必要になるちょっとした資材などをECサイトで購入する機会が増えているという。カタログで商品を探して、発注するといった手間が省略され、なおかつ短期での納品も可能といった点が主な要因だ。

そこで同社では、国内外のメーカー3000社と30万点にも及ぶ商材を扱っている強みも生かし、新たにECサイト「シザいもん」を開設した。

スマートフォンやPCなどから必要なものを注文すれば、商材によっては13時までの発注で当日発送や翌日配送などの対応を行う。

渡辺パイプは、埼玉県の物流倉庫をはじめ、全国580カ所以上あるサービスセンターに常時、様々な商材を在庫している。その在庫品も生かしながら、迅速に納品する体制を構築している。

既存取引先以外の幅広い層へのリーチを目指す

「単なるECサイトではなく、当社ならではの提案型のECサイトを目指している」（青木支店長）という点も特徴のひとつ。例えば、卒入学シーズンを前に賃貸住宅の改修工事に必要になる副資材などを中心に提案するコンテンツなどを充実させた。また、サプライヤーと連携し、正式発売前の商品を動画などで紹介し、先行予約を受け付けるといった取り組みも進めている。

会員登録したユーザーに対して、特別割引の案内やLINE公式アカウントを通じてお得情報の配信なども行う。「シザいもん」をスタートさせる前から、独自の記事や動画を使った情報提供を行っており、「専門メディアの要素も兼ね備えたECサイトになっている」（住建開発グループ 飯田泰彦課長）。

「シザいもん」を通じて既存顧客だけではなく、同社と取り引きがないプロユーザーや建設業界に関心のあるオンラインユーザーともつながっていきたい考えで、「メーカーやお客様と開催しているリアルイベントにおいて、お洒落なアパレルや工具などの面白い商品を展示したり、プレゼンの様子を動画にするといった取り組みを進め、幅広い層に業界に魅力を伝えたい」（青木支店長）としている。