2024.4.1

コロンビア・ワークス、賃貸マンションに付加価値を創出

エリアで一番高い賃料設定で事業を展開

ピラティス付き、テスラのシェアリングなど、コンセプトを明確に打ち出した賃貸マンションを展開する。アッパー層を狙った価値の高い賃貸住宅で差別化を図る。

コロンビア・ワークス(東京都渋谷区、中内準代表取締役)が日本初のピラティススペース付き賃貸マンション「LUMIEC HONCHO EAST/WEST」をオープンした。

同社は、賃貸マンションをはじめオフィス、ホテル、医療施設など幅広いアセットタイプの開発を行う不動産デベロッパー。

今回のリカバリーマンション「LUMIEC HONCHO EAST/WEST」は、東京都板橋区の板橋本町駅から徒歩5分のWESTと、徒歩8分のEASTの2棟。WESTは、地価1階・地上5階建て、30戸(内1戸店舗)で、住戸専用面積は25.8~46.78㎡。EASTは地上5階建て、29戸で、住戸面積は25.44~51.83㎡。ともに間取りは1DK、1LDK、2DK、2LDKとなっている。

ピラティス付きの「リカバリーマンション」をオープン

その大きな特徴は、WESTの1階に設置したピラティススペース。入居者はグループレッスンであれば月3回、プライベートレッスンであれば月1回、プロのインストラクターによるピラティスのレッスンを受講することが可能だ。また、この対面レッスンとは別に、オンラインレッスンを週1回まで無料で受講できる。追加料金を支払うことで、上記回数以上のレッスンを受けることもできる。WESTだけでなくEASTの各部屋にモニターを完備し、オンラインレッスンを受講しやすい環境にすることで効果を最大限に高める。このモニターはリモートワーク時にも活用することが可能だ。そのほか毎日、部屋でピラティスが可能なようにピラティスリング、ピラティスマットを部屋に完備する。

同社は、これまでパーソナルトレーニングなどのサービスを提供するトータルビューティマンション「Blancé Beauté KOMAZAWA」、毎日朝食がつく早起きしたくなるマンション「LUMIEC 目黒」などのコンセプト付き賃貸マンションを首都圏を中心に1都3県で展開している。立地や周辺環境により他物件との明確な差別化を図っていることが大きな特徴だ。今回のリカバリーマンションは、大学や病院が近くにあり、大手町まで近いこと、また、20~30歳代の女性が多いことなどから、供給が足りていなかったピラティスをコンセプトとした。

賃料は1万5000円弱/坪で、1DKで12万円強/月、2LDKで25万円弱/月と、周辺相場を上回る。「コンセプトを明確にし、付加価値をつけることにより近隣で一番高い家賃設定とする」(魚住剛取締役 営業本部長)という戦略だ。首都圏回帰が顕著ななか、特に都市中心部では競争が激化しているが、「アッパー層のニーズを的確に捉えて商品開発を行うことで、十分戦っていける」と、ソフトサービスのユニークさ、建物のデザイン性などで入居率は高いという。

先には、居住者専用のカーシェアリングサービスでテスラの人気車種「Tesla Model Y」をレンタルできる「LUMIEC suite EBISU」(東京都渋谷区)をオープン「外出が楽しみになる暮らし」を提案するなど、価値を高めた賃貸マンションの展開に力を入れる。