2024.3.12

パナソニック ハウジングソリューションズ、横浜の基幹ショールームをリニューアル

体験型展示などを強化

横浜の基幹ショールームを4月に移転・リニューアルオープンする。体験型展示などを充実させ、来場者に商品の特徴をより分かりやすく訴求できるようにしていく。

パナソニック ハウジングソリューションズは、4月20日に「パナソニック ショウルーム 横浜」を移転・リニューアルオープンする。同社は全国60カ所にショールームを設けており、その中でも重要な7拠点を基幹ショールームに定めている。横浜ショールームもそのうちのひとつだ。

新たな移転先は、みなとみらい駅徒歩4分、桜木町駅徒歩7分の場所に位置する「横浜コネクトスクエア」の2階および10階。2階は641㎡の展示スペースとなっており、システムキッチン11台、バスルーム9台、洗面化粧台10台、トイレ4台、内装ドア30台、収納キュビオス9台、サインポスト+宅配ボックス5台の展示を予定している。また、10階には182㎡のイベントスペースを設け、新商品発表会などの場として活用していくとした。

新ショールームの展示コンセプトは、「今したい暮らしをフィッティング」。来場した顧客が理想の暮らしをイメージできるよう、体験型展示を強化する。最新機器の操作体験が可能で、例えばキッチンコーナーでは調理体験やカウンター、シンクの掃除体験などが可能だ。体験を通してパナソニック製品の特徴を分かりやすく訴求することで、採用数増加につなげたい考え。

また、エントランスには巨大なディスプレイを設置し、展示商品の特徴を動画でも簡単に紹介する。

新ショールームのエントランスの様子(イメージ図)

潜在需要を見込んで移転
エリア内での存在感を高める

今回、みなとみらい地区への移転を決めたきっかけは、そのエリア特性にある。神奈川県には233万戸の持家があり、そのうち34%にあたる80万戸がマンションなどの共同住宅となっている。これは、東京の46%に次ぐ割合だ。また、80万戸のうち築15~20年の物件は66.3万戸で、その4割が横浜市に集中しているという。特に、みなとみらい地区にはリフォーム時期を迎えるマンションが多数存在していることから、マンションリフォームによる潜在的な需要が大きいと判断した。

また、移転先である横浜コネクトスクエア周辺には、TOTOやLIXIL、クリナップといった競合他社のショールームが徒歩圏内に集約されている。顧客は各社の製品をじっくりと見比べて検討することができる。

営業本部 首都圏ショウルーム部の国分俊之 横浜ショウルーム所長は、「各社の製品を見た上で、本当に納得した製品を選んでもらうことが重要と考えている。パナソニックでは体験型展示などを武器に、当社製品の良さをより知ってもらえるように訴求していく。みなとみらいエリアでの存在感を高めていきたい」と移転・リニューアルへの意気込みを話す。オープン後は、月3000人の来場を目指す方針だ。

なお、横浜プラザビル(神奈川区金港町)にある旧横浜ショールームは、24年3月17日をもって営業終了となる。