温暖地にも寒冷地の仕様を推進 高性能グラスウールと別張り気密で差別化を提案

パラマウント硝子工業 雨田祐一 代表取締役社長

住宅の高断熱化が加速するなか断熱材業界が大きく動いている。高性能品へのシフト、同業種企業との連携など、さまざまな新たな動きがみられる。そうしたなか温暖地での高断熱化の強化を打ち出したパラマウント硝子工業。先に新社長に就任した雨田祐一氏に、変化を続ける市場に対する戦略を聞いた。

──住宅の高断熱化が急速に進みつつありますが、パラマウント硝子工業の基本的な考え方を教えて下さい。

パラマウント硝子工業
雨田 祐一 代表取締役社長

省エネ基準の適合義務化、断熱等性能等級の上位等級設定など、非常に速いスピードで施策が打ち出されており、住宅の高断熱化をめぐる状況は大きな節目を迎えています。

省エネ基準への適合義務化により等級4が最低レベルになるなか、今後、より性能の高い高性能グラスウールが市場のスタンダードになるとみています。

パラマウント硝子工業は、本社・工場を福島県の須賀川市に構え、さらにグラスウールメーカーで唯一、北海道にも工場があります。こうした背景、歴史から、特に断熱が先進的なエリアで高性能グラスウールを他社に先駆けて展開してきており、多くの支持を得ています。その主力商品となっているのが太陽SUN、太陽SUNRの「太陽SUNシリーズ」です。今後、住宅の高断熱化が進むなかで、寒冷地以外のエリアでも「太陽SUNシリーズ」を積極的に提案していきたいと考えています。

「太陽SUNシリーズ」は防湿層でくるんでいない、いわゆる”裸”のグラスウール断熱材です。その施工には防湿気密シートを別張りする必要があり、袋入りグラスウールを使われている住宅事業者の方にとっては、グラスウールと防湿気密シートを別に施工するのは面倒に思われるかも知れません。しかし、筋交いなどにも対応しやすく、断熱、気密の施工精度を高めやすいというメリットがあります。

等級4が最高等級であれば、寒冷地ほどの断熱、気密にこだわらなくても良いと捉えている住宅事業者もおられるのではないでしょうか。しかし、2030年には等級5の適合義務が予定されていますし、温暖地でも等級6・7を目指す機運が高まっています。そうした上位等級への対応に向けては、寒冷地で一般的なグラスウールと防湿気密シートを別に施工する方法が適していますし、需要も増えていくのではないでしょうか。

当社は寒冷地でトップシェアを誇り、まさにその分野が得意なメーカーです。寒冷地で多くの支持を得ている「太陽SUNシリーズ」を上位等級を目指す温暖地の住宅事業者にもお勧めしたいと考えています。

──温暖地域に対する販売強化のポイントは?


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