2023.6.19

アトムリビンテック、3年半ぶりに新商品発表会を開催

物干しなど注目商品が多数展示

アトムリビンテックは、春の新作発表会を開催した。コロナ禍の影響で3年半ぶりの開催となった今回は、移動間仕切りとセットで使える物干しを目玉商品として展示。ドアヒンジやソフトクローズの新商品なども注目を集めた。

同社は、内装金物全般に目を向けた「裾野の広い商品開発と新たな営業戦略の推進」を基本方針に掲げ、市場ニーズに応える「ものづくり」を推進している。顧客からの要望に幅広く応える商品開発力が強みだ。

このほど、その商品開発力の最前線を紹介する春の新作発表会を東京・新橋のアトムCSタワーにて開催した。コロナ禍の影響を受け、実に3年半ぶりの開催となったが、コロナ前と同等程度の来客があり非常に好評だったという。

今回は、目玉商品として複数のパネルによりリビング空間を自在に間仕切ることができる「SW 移動間仕切り」のレールにオプションで取り付けられる「SW-HW-L SW専用物干し」を展示した。

「SW-HW-L SW専用物干し」を取り付けることで手軽に部屋干しができる(物干し竿は別売り)

日本では、梅雨時期はもちろん、春先から初夏にかけて毎年膨大な量の花粉が飛散し、同時期には中国など東アジア地域の砂漠から黄砂も飛来するため、洗濯物の屋外干しが難しい日が多い。また、近年増加している共働き世帯では日中に屋外で洗濯物を干すことが難しいため、部屋干しをしてから出勤するケースがある。2022年度の男女参画協働白書によれば、共働き世帯数(妻が64歳以下)は1177万世帯で、専業主婦世帯数の458万戸の約2.5倍となっている。そのほか、マンションなどの高層階では強風で洗濯物が飛ばされてしまう恐れもあり、部屋干しは顧客ニーズとして根強い。

「SW-HW-L SW専用物干し」は、「SW 移動間仕切り」の移動レールの下であれば部屋中どこでも部屋干しができる。レールの溝に向けて物干しをセットし、本体を回すだけで簡単に施工できる点がポイントだ。吊下げ荷重8kgf以下まで対応する。発売時期は今年の夏ごろを予定している。

ドアヒンジ、ソフトクローズの新商品
意匠性を高める提案を強化

ドアヒンジやソフトクローズの新商品も来場者の注目を集めた。22年10月に発売した「シークレットヒンジ SH-MT-010」は、開き戸用のピボットヒンジ。金具を開き戸の木口面(上部)に掘り込んで取り付けるため丁番が外部から見えず、意匠性が高い。また、ピボット式のため左右勝手がなく、開き戸は双方向に開くことができる。ドア厚30㎜~40㎜、ドア重量40㎏以下まで対応が可能だ。

ソフトクローズの新商品である「アウトセット下荷重引戸 マルチソフトクローズ」も、意匠性を高めている。戸の上部に2つの「マルチソフトクローズユニット」を取り付けたことで、戸の開閉時にソフトクローズ機能を備える一方、アウトセット引戸のため、上枠にレールがなくすっきりとした外観を演出できる。また、ユニットは戸を外さずに脱着が可能なため、メンテナンス性にも優れる。