脱炭素先行地域が83市町村・62提案に
第3回は重点選定モデルなど16提案が選定
脱炭素先行地域の第3回選定は16件で、これまでの選定提案を含め全62提案となった。今回から民間事業者との共同提案が要件となり、施策間連携など「重点モデル」が優先的に選定された。
脱炭素先行地域の第3回選定が行われ16件が選定された。これにより全国32道府県83市町村の計62提案が選定されたことになる。
脱炭素先行地域は、2050年カーボンニュートラルに向け、民生部門の電力消費に伴うCO2排出の実質ゼロを実現し、運輸部門や熱利用なども含めてその他の温室効果ガス排出削減も実施する地域のこと。
地域脱炭素ロードマップでは、地方自治体や地元企業・金融機関が中心となり、少なくとも100ヵ所の脱炭素先行地域で、25年度までに脱炭素に向かう地域特性などに応じた先行的な取組実施の道筋をつけ、30年度までに実行するとしている。
22年度に2回の募集が行われ、計46件が選定されていた。第3回目となる今回は、新たに民間事業者等の共同提案を要件とした。脱炭素事業は地方公共団体だけで取り組むことはできず、民間事業者などとの連携が不可欠であることから、共同提案を必須としたものである。
また、「重点モデル」も創設した。これは地域特性に応じた地方創生やまちづくりに資する多様な脱炭素モデルを創出するため、①関係省庁と連携した施策間連携、2区数の地方公共団体が連携した地域間連携、③地域版GXに貢献する取組、④民間部門電力以外の温室効果ガス削減に貢献する取組の4つを「重点選定モデル」とし、該当する優れた提案を優先的に選定するとした。
16件のうち施策間連携モデル5件、地域版GXモデル2件と、重点選定モデルは計7件となった。
第4回公募は8月頃に実施予定で、25年度まで年2回程度の募集を行っていく。
第3回 脱炭素先行地域 選定提案
青森県 佐井村 | 日本で最も小さくかわいい漁村のゼロカーボンへの挑戦〜漁業を中心とした地域循環型プラットフォーム〜 |
岩手県 紫波町 | みくまるっと脱炭素化モデル事業 |
福島県 会津若松市 | デジタルを活用した「会津若松モデル」によるゼロカーボンシティ会津若松の実現 |
栃木県 日光市 | 雲の上のサステナブルリゾート「奥日光」:多様な観光資源と脱炭素による地元アップデート |
山梨県 甲斐市 | “隗(甲斐)より始めよ”人と資源の循環モデル ゼロカーボンロードで「めぐる」自然とワイナリー |
長野県 小諸市 | みんなでつくる みんなにやさしい ゼロカーボンシティこもろ〜低炭素まちづくりから脱炭素まちづくりへ 持続的で活気ある地方小都市モデル〜 |
長野県 生坂村 | つなぐ・まもる・めぐる 生坂〜サステナブル農山村モデルの構築を目指して〜 |
奈良県 生駒市 | “自治体新電力×コミュニティの力”で新たな脱炭素住宅都市モデルの実現 |
鳥取県 鳥取市 | RE:Birth(再エネ創出)で進める地域脱炭素と地域のRebirth(進化・再生) |
島根県 松江市 | 「国際文化観光都市・松江」の脱炭素化による魅力的なまちづくり 〜カーボンニュートラル観光〜 |
岡山県 瀬戸内市 | 漁村農村から始める、地域で経済が循環する瀬戸内モデル |
高知県 須崎市 | 特産農産物施設園芸の脱炭素化・付加価値向上と地域連携型の再エネ拡大・レジリエンス強化の実現 |
高知県 北川村 | 『持続可能な人口1,000人の村』モデル構築に向けた北川村版脱炭素事業推進プロジェクト |
高知県 黒潮町 | 再生可能エネルギーを活用したゼロカーボン防災型まちづくり〜カルテを使った住民と創る町全域の脱炭素計画〜 |
熊本県 あさぎり町 | 農業・畜産業の力をフル活用した農村地域脱炭素モデル |
鹿児島県 日置市 | マイクログリッドの新たな展開と低落差小水力発電のモデル化 〜再エネ人材拠点、日置市の挑戦〜 |
リンク先は各社のサイトです。内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
-
マーベックス・アキレス “断熱等級6”の時代の真の差別化ポイントを解説
2024.11.21
-
YKK AP・パラマウント硝子工業・日本住環境・アキレス 断熱気密の施工をプロが解説
2024.11.21
-
JCA・デコス エバーフィールド・久原氏が石川の木造応急仮設住宅について講演
2024.11.12