アルミ建材2社の販売が好調
住宅断熱化の加速が大きなインパクトに
2023年3月期の通期決算は、LIXILとYKK APの両社とも、価格改定の浸透の遅れなどから増収減益。一方で、住宅の断熱化が急ピッチで進められる中、開口部を中心に大きな需要が現れている。
LIXILの23年3月期の連結決算(継続事業に係る金額)は、売上収益が1兆4959億8700万円で前期⽐4.7%増、事業利益が257億4500万円で同60.3%減の増収減益となった。国内での価格浸透の遅れや、米国における在庫調整の影響を受けた。一方、直近四半期(23年3月期4Q)では原材料費等⾼騰と円安によるコスト上昇が⼀服してきたことに加え、欧州のサプライチェーンの混乱や⽶国での在庫調整が解消したことなどから増収増益となっている。
ハウジングテクノロジー事業は、売上収益5982億円(前期比2.4%増)、事業利益194億円(同38.9%減)の増収減益。リフォーム向け⾼性能サッシ販売の好調により収益性を回復しつつあるも、新築需要の低迷の影響を受けた。
24年3月期の見通しについては、窓リフォーム需要などを増益ドライバーとし、売上収益1兆5300億円(前期比2.3%増)、事業利益400億円(同55.4%増)の増収増益を計画。コスト上昇を反映した在庫の払い出し影響の継続により、収益性の改善は2Q以降を⾒込む。
このうち、ハウジングテクノロジー事業は、売上収益6065億円(同1.4%増)、事業利益330億円(同70.1%増)の増収増益を見込む。特に、窓リフォーム需要については、先進的窓リノベ事業が開始した4Qで、サッシの売上が前年同期比7.8%増と好調。瀬戸欣哉代表取締役社長CEOは「想定の7、8倍の注文があった」とし、同事業による200億~300億円の売上を期待する。
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