大建工業、木質培地を活用した新事業を立ち上げ
3年間で売上高10億円を目指す
大建工業は、同社製品の木質培地「グロウアース」を活用した菜園システム事業を新たに立ち上げた。
ビルの屋上など空きスペースに簡単に導入できるため、都市部の屋上緑化などに有効だ。今後、3年間で売上高10億円を目指す。
近年、コロナ禍による在宅時間の増加などを受けて、人々の食への関心が高まっており、ネットで栽培情報なども簡単に入手できることから個人菜園を始める人が増えている。加えて、法的な観点でも2018年に「都市農地の貸借の円滑化に関する法律」(都市農地貸借法)が施行され、都市農地(生産緑地)が借りやすくなる仕組みが整備されたことなどを受けて、市民農園の需要が増加。利用が抽選制となる農園もあるほど人気を集めているという。
また、都市部ではマンションやビル、オフィスの屋上を活用した菜園も広がりを見せており、空きスペースを活用しながら空間の緑化を図ることができるため、不動産価値の向上や他物件との差別化を促したいとする事業者間での注目度は高い。しかし、一般的に用いる土壌の培地は重量が重いため、建物の荷重制限を考慮した場合に導入できる物件が限られることが課題となっている。
事業領域を拡大し、国産材の有効利用を促進

こうしたなか、大建工業は同社が開発した木質培地「グロウアース」を活用し、ビルの屋上などで手軽に野菜などを栽培できる菜園システム「みんなのエコ菜園」を正式に事業化、菜園事業へ本格参入することを決めた。同事業は、事業領域の拡大を目的に社員から事業アイデアを募る「社内ベンチャー制度」から立ち上がった新規事業の第一号案件だ。昨年3月頃から東京都港区のシェアオフィス「SUNG MINAMI︲AZABU」でモニター試験を実施し、ビルの屋上で栽培可能な野菜の品種や栽培プログラムなどを検証。約1年間の準備期間を経ての正式な事業化となった。
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