こだわりの換気システム「ルフロ400」で施主に寄り添う 配管設計からメンテナンスのしやすさまで

高断熱高気密時代の換気システム

日本住環境の主力商品である「ルフロ400」は、ダクト式の第3種換気システム。換気システムの中でも少ない消費電力で長期的に安定した換気量を確保することができる。ここにきて、断熱、気密、換気の3つが揃ってこそ快適な室内環境が実現できるという認識が少しずつ一般的になってきており、売れ行きは好調だという。

ルフロ400の特長のひとつが、本体の強力な換気能力だ。換気の能力を測る際は空気を送り出すための力である静圧を見るが、同製品の最大機外静圧は約395Paと、トイレなどの換気扇として使用されるパイプ用ファンの12倍にも及ぶ。

また、一般的な戸建住宅であれば、同製品1台で家全体の換気を賄える。さらに第3種換気はダクトが排気のみのため、設置費用とランニングコストの両面でコストパフォーマンスが高い点も強みだ。

使用する部品にもこだわりを持っている。例えば、自然給気口や室内排気グリルについては、当初は輸入品を使用していたが、顧客からの要望を解決できる製品を自社で開発した。自然給気口の「スクウェアフロー」はキャップの内側に発泡材を装着し、結露を予防。フィルターは5種類の中から花粉や臭気など住まいの悩みに合わせて選択することが可能だ。また、室内用排気グリルの「オリフィス」は9段階の細かな調節機能で換気経路のバランスを取り、吸い込む際の風切り音も気にならない。ダクトも様々な国のものを試して、低コストで充分な換気量を確保できるものを選んでいる。

ルフロ400 換気ファン本体
メンテナンスのしやすさも大きな特長。シンプルな構造で本体の蓋や羽根を、工具を使わずに取り外せる

売って終わりの製品販売ではなく
ダクト設計やメンテナンス性にも配慮

「世の中に換気メーカーはたくさんあるが、“換気システム”を売っている会社は少ないのではないか」(橋田昌之取締役 営業本部長)というように、同社は機械だけでなく、設計やプレフォロー、メンテナンスといった部分までが揃って初めて正しい換気が行えると考えている。

換気システムは配管の設計次第で、換気量が著しく落ちることもあるが、換気のプロでない工務店は、充分な換気量を確保できるダクト配管の仕方を知らない人も多い。そのため同社では、換気設計の専門スタッフが建物の形状や間取りに適したダクト配管をプランニング。施工の段階で工務店からの問い合わせがあれば営業担当が駆け付け、できるだけ施主が希望する間取りを実現できるような配管をアドバイスする。

一方で、同社が繰り返し訴えるのがメンテナンスの重要性。換気システムは設置して終わりではなく、メンテナンスを行わなければ換気能力の低下、給気を機械で行う第1種換気システムの場合は汚れた空気が室内に供給される事態を招くこともある。ルフロ400は本体の蓋や羽根を、工具を使わずに取り外せるよう工夫してあり、メンテナンスが簡単に行える。シンプルな構造で、羽根も汚れにくいため、年に1度の手入れで済むこともポイントだ。こうしたメンテナンス性や品質の高さから、ルフロ400は施主の満足度が非常に高い。それゆえ、他社の換気システムに切り替えた住宅事業者が、再び同社へ戻ってくることもあるという。

日本住環境は、「機械だけでなく、換気システムとして責任をもって売ることがお客様に寄り添うことにつながる」(橋田営業本部長)とし、ルフロ400のさらなる認知度向上を図る。採用数で伸びしろがある西日本を中心にしたセミナーの開催やSNSを通じて、適切な換気の必要性を訴えていく。今後は、性能や施工性の向上に向けて引き続き開発を進めるという。


日本住環境
https://www.njkk.co.jp/rufflow400/tabid177.html