ニチハ、金属サイディングで新たに「メタルガード光」を発売
人気の3柄に光触媒コーティングで差別化、高耐候ニーズに応える
ニチハは光触媒コーティングによる新機能を備えた新シリーズを追加。塗膜変色・褪色10年保証も付与し、フッ素樹脂鋼板の供給不足による高耐候ニーズへの対応も可能な高機能、高耐候商品の投入で市場の席巻を目指す。
ニチハは、金属サイディング“センターサイディング”の高機能シリーズとして「メタルガード光シリーズ」を新発売した。市場で人気の高いスパン及びフラット系の3柄に光触媒コーティングを施し、「M型 スマートフラット光」、「NS型 ネオスパン光」、「FN型 ダイヤシェイプⅡ光」としてラインアップ。カラーは全柄で「マット光ホワイト」、「マット光ベージュ」、「マット光グレー」の3色を用意した。塗装高耐食GLめっき鋼板を使用し変色・褪色10年保証、塗膜10年保証を実現し、赤錆および穴あき10年保証にも対応する。3柄とも「不燃材料認定」を取得しており、様々な仕様で用途に合わせた防耐火構造認定を取っている。
「メタルガード光シリーズ」は塗装高耐食GLめっき鋼板の上から「高耐候コートN」、「光触媒コートN」を塗布する。光触媒コートNは紫外線が当たると、酸化分解力を持つ活性酸素種を生成、有機物質を酸化分解する。実際に、鋼板に汚れに見立てた染料を付着させて屋外で太陽光による曝露試験を行うと、染料が分解され無色透明に近い状態になった。また、紫外線に当たることで親水性の高い膜がつくられるため、外壁表面に付着した汚れを浮かして洗い流す効果もある。
さらに、紫外線吸収剤を含む高耐候コートNとのダブルコーティングにしたことで、紫外線による変褪色を防ぎ長期にわたって美しい外観を維持できる。
ポリエステル塗装鋼板品もラインアップ
選択肢を増やし、ニーズに対応
同社は、窯業サイディングのトップメーカーとして様々な塗装技術を備えており、その技術を金属サイディングの商品へ応用した。鋼板はポリエステル鋼板を使用しているが、フッ素鋼板と同等の変褪色保証を可能にし、光触媒によるセルフクリーニング機能を持たせた。同社によると「光触媒がコーティングされた鋼板材料(コイル)はこれまでにもあったが、高耐候塗料と光触媒コーティングによる分解機能を金属サイディングに持たせたことがポイント。早くもお客様から評価をいただいている」とのこと。
また、「メタルガード光シリーズ」に続き、求めやすい価格帯の商品としてポリエステル塗装鋼板「モノカラーシリーズ」も新発売し、NS型ネオスパンPH、M型スマートフラットPHなどの人気柄を揃えた。以前から販売していたフッ素鋼板「プレミアムシリーズ」に加え、より高性能の「メタルガード光シリーズ」、求めやすい価格帯の「モノカラーシリーズ」と、変化する顧客のニーズに応えられるよう性能・機能、価格帯が異なる商品を拡充。金属サイディングの選択肢を増やした。
「焼き付けフッ素樹脂は世界的に供給不足だが、金属サイディングの塗膜変色・褪色10年保証のニーズは変わらずある。当社は供給の限られたフッ素鋼板を人気商品に集中し、新たに発売した光触媒コーティングによる分解機能を持つ『ポリエステル塗装鋼板品』についても塗膜変色・褪色10年保証を実現できたことは大きな強み。求めやすい価格帯のモノカラーシリーズまで幅広くバリエーションを用意しており、お客様のあらゆるニーズに応えたい」(森優司 金属外装営業部長)と、金属サイディングのさらなるシェアアップを目指す。
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