日本優良ビルダー普及協会、「おもてなし経営」を学ぶ視察ツアーを開催
栃木県のリアンコーポレーションを訪問
(一社)日本優良ビルダー普及協会(以下、JGBA)は、今年度第二回目となる視察ツアーを開催した。栃木県宇都宮市のリアンコーポレーションを訪問、同社の「おもてなし経営」について学んだ。
JGBAは、工務店やビルダーなどを中心とした住宅関連企業が参加する組織。2021年に発足し、すでに会員数は100社を突破している。オフラインでのセミナーやオンラインで公開している動画などを通じて成長のためのノウハウを共有しながら、住宅業界の活性化に貢献しようとしている。
また、新たな取り組みとして、年間の供給棟数に応じて成長するためのノウハウを提供するセミナーなども開催しようとしており、積極的な活動を続けている。
成長の秘訣を見て学ぶ機会を提供
JGBAの活動の魅力のひとつが視察ツアー。今年度の第1回目のツアーでは、岡山県のライフデザイン・カバヤを訪れ、経営戦略などを解説した。そして、第2回目の見学会では、栃木県宇都宮市に本社を構えるリアンコーポレーションを訪問。
ツアーでは、同社の五嶋伸一代表取締役などが「最上級のおもてなし」を核とした戦略を紹介、実際に同社の店舗や売却型の展示場などを視察した。
リアンコーポレーションでは、来店した顧客の名前が印字された飲み物やお菓子、ウェルカムカードなどを用意するなど、細部に至る「おもてなし経営」を実践している。見学会では、こうした実際のテーブルセッティングが用意されていたほか、飲食店を併設した「LIEN BASE宇都宮西原店」なども訪問。この飲食店では、全ての施主を対象に社員やパートナー企業を集めて着工式が行われる。着工式の後は祝い膳などもふるまわれるという。
保育士も常駐している。施主が商談時に集中できるように子供を保育士が預かるようにするための配慮だ。
ツアーでは「那須塩原支店」も見学した。この支店には、売却型のモデルハウスが併設されており、プレハブの事務所で4名のスタッフが働いている。モデルハウスは「YOHACO」というブランドの規格型住宅で、一定期間公開した後に販売する。販売が終了すると、プレハブの事務所は解体され、次の展示場で利用する。モデルハウスで利用した家具などを売却することで、実質イニシャルコストをゼロにすることも可能だという。
規格型住宅のため設計も不要で、非常に高い完工粗利を確保できる。
JGBAでは、今後も視察ツアーを実施していく方針で、成長の秘訣を見て学ぶ機会を提供していきたい考えだ。
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