省エネ性向上で企業連携が加速
パラマウント硝子とアキレスがG3への取り組みを促すツールを作成
パラマウント硝子工業とアキレスが「G3に挑戦」と題したパンフレットを作成、両社の断熱材を使う仕様例をまとめた。省エネ向上が急ピッチで進むなか企業連携の取り組みに加速がついている。
パラマウント硝子工業とアキレスが連携し、パンフレット「HEAT20 G3に挑戦する地域区分別の断熱推奨仕様」を発行した。これはHEAT20が提案する「住宅シナリオ」のG3グレードを実現するための断熱仕様について、両社の断熱材を活用した仕様例を示したものである。
今、住宅の省エネ性の向上が急ピッチで進みつつある。先には省エネ基準への適合義務化が決定。すでに今年4月にはZEH外皮水準の等級5が設定され、この10月には等級6、7も施行となった。2030年には適合義務のレベルを等級5に引き上げることも予定されている。つまり、住宅事業者にとっては、等級5が当たり前となる時代を見越した取り組みが求められているのである。
こうしたなかで、断熱材や開口部を扱うメーカーで等級6、7の実現に対する取組みが活発化している。なかでも目立つのが、自社製品だけでなく、種類の異なる断熱材の組み合わせや、断熱材と開口部の組み合わせといった、住宅全体でとらえた仕様例の策定だ。断熱材では旭ファイバーグラスと旭化成建材が連携の口火を切った。先にはYKK APが複数の断熱材メーカーの具体的な商品名までを記載して仕様例をまとめたパンフレットを発刊している。
キューワンボードと太陽SUNRで地域ごとに4~6例を提示
「HEAT20 G3に挑戦する地域区分別の断熱推奨仕様」は、アキレスの硬質ウレタンフォーム断熱材「キューワンボード」、「キューワンボードMA」と、パラマウント硝子工業のグラスウール断熱材「太陽SUNR」、天井吹込み用の「ニューダンブロー」、天井・桁上の敷き込み用として「太陽SUN」を組み合わせて地域別の断熱推奨仕様をまとめている。地域別の仕様例は次の通りだ。
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