2022.6.8

立川ブラインド工業、カーテン感覚で使えるプリーツスクリーン

断熱や大開口対応など付加価値向上の取り組みを加速

ドレープ生地とレース生地の2枚の生地を前後に配置したプリーツスクリーンを発売した。省エネやリビングの大開口窓といったニーズに対応、プリーツスクリーンの付加価値を高め、採用を促す。


リビングの大開口窓にも対応、2枚の生地の間の空気層が窓の断熱性を高める

生地を前後に2枚配置したプリーツスクリーン「ペルレ ダブル」と、同商品を電動で操作できる「ホームタコス ペルレ ダブル」を発売した。

「ペルレ ダブル」は、25mm幅にプリーツしたドレープ生地とレース生地の2枚を使用、通常のカーテン同様に、昼間はレースで光を取り入れながらもプライバシーを確保し、夜間はしっかりと閉じるという使い方が可能なプリーツスクリーンだ。前後に2枚を配置する商品としてはすでに「ゼファー」をラインアップ、ユーザーからの注目度も高いが、高額商品に位置付けられており、より幅広い層に提案できるようにと、スタンダードグレードの商品として開発した。

同商品はさまざまな付加価値を持つが、ポイントの一つが開口部の断熱性向上だ。2枚の生地の間の空気層により窓まわりの省エネ性の向上を期待できる。同社によると、省エネ性向上の機運の高まりとともに、プリーツスクリーンなどにも断熱性や遮光性を求める声が強くなっているという。さらにコロナ禍や猛暑などの影響も機能性向上に対するニーズを後押ししているようだ。

「ペルレ ダブル」は、たたみ込み寸法が小さく開口部の大きな窓を有効に使うことができること、最大幅3m×高さ3mまで対応できることも大きな特徴だ。これまで和室などでの使用が多かったプリーツスクリーンだが、リビングでの採用が増えているという。近年、リビングに大開口の掃き出し窓をつけることがトレンドとなっており、こうしたニーズを踏まえ、大きなサイズにも十分対応できる商品とした。

一方、「ホームタコス ペルレ ダブル」は、窓まわりの電動製品であるスマートインテリアシェード ホームタコスシリーズに位置付けられる製品で、「ペルレ ダブル」の電動版といえるもの。リモコンやスイッチでドレープ生地、レース生地それぞれを簡単に操作できる。一台のリモコンで複数のコントロールが可能で、市販のスマート家電リモコンと組み合わせることで、スマートスピーカーによる音声操作やスマートフォンを使用した外出先からの操作も行うことができる。

近年、リモコン操作に対するニーズが高まっており、「ホームタコスシリーズ」の2021年の販売量は前年の1.6倍と大きく増加した。特に、コロナ禍において家事の省力化やさらなる利便性が求められるなか、「家電のような感覚でとらえる人が増えている」(マーケティング本部・松尾課長)ようで、年齢を問わず採用が増えている。

住宅の内外装においてブラック+木調や、金属+木調といったシンプル&モダンなデザインが主流となるなか、直線を強調するプリーツスクリーンは空間を引き立て、カーテンとは異なる魅力を空間に与えることができる。同社では、加えて省エネや利便性などの付加価値を高めることでプリーツスクリーンの採用を促していく。