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2022.5.10

アンドパッド「ANDPAD」 完工粗利が約2%改善、商圏も125%拡大

アンドパッドが提供するANDPADは、業界シェアナンバーワンの施工管理アプリを中心として、電子受発注システムや引合粗利管理といった機能をニーズに応じて拡張できるツール。HORI建築では、ANDPADの導入によって、完工粗利が約2%改善し、商圏も125%拡大したという。

TEL:03-6831-4550
https://andpad.jp


さらなる機能強化で統合型基幹システムとしての役割も

利用者13万社、ユーザー数33万人を誇る業界シェアナンバーワンの施工管理アプリ

ANDPADは、利用者13万社、ユーザー数33万人を誇る住宅・建築業界を代表するDXツール。

その中心となるのがANDPAD施工管理だ。案件ごとに概要や設計図書、工程表、現場写真などをクラウド上で共有できるだけでなく、チャット機能を使い関係者間のコミュニケーションを円滑化する。週に1回のペースでアップデートを行っている点も特徴のひとつ。日々、ユーザーのニーズに応じて進化を遂げている。

同社では、このANDPAD施工管理だけでなく、様々な機能を追加・拡充しており、統合型基幹システムとしての役割も担おうとしている。

例えば、2021年5月にローンチした電子受発注システム。建設業法や電子帳簿保存法などに準拠したシステムで、元請会社と協力会社の間での受発注業務をスムーズに電子化することができる。

ANDPAD引合粗利管理も提供している。これは、営業の進捗状況、売上、予算、入金、原価といった経営に関するあらゆるデータを一元的に管理するもの。

各社の業務プロセスに応じて「型」となるワークフローを自由に設定できるといった特徴を備えている。

本格的なデータ経営に導くための機能強化も図ろうとしている。ダッシュボード機能を充実させ、反響に関する情報や営業の状況、工程管理、粗利、各自の成績管理といった情報を見える化することで、データに基づいた確度が高い経営戦略の立案を実現する。

一方、「ANDPADアプリマーケット」として、他の企業が提供するアプリやツールなどとの連携を図る取り組みも進めている。同社では、全てを自社で賄うのではなく、他社のサービスとも連携することで、ユーザーがニーズに応じてツールやアプリを利用し、DXを進めるための「建設DXプラットフォーム」を構築していきたい考えだ。

ANDPADの導入によるHORI建築のDXの成果(2021年11月当時)

品質管理部門を創設し現場管理業務との分業化を図る

京都府福知山市のHORI建築は、新築事業を中心としてリフォームや店舗建築も手掛けている。ANDPAD施工管理だけでなく、ANDPAD検査、ANDPAD受発注などを導入しており、本格的にDXに取り組んでいる。

同社では、「未来塾」という研修会を毎月開催し、「良品質施工」、「現場きれい」、「好印象マナー」といった家づくりのテーマを協力会社も含めて浸透している。また、「棟梁会」では、大工の地位向上に向けた取り組みなどを行っている。こうした取り組みを通じて、DXに関する意識の統一も図っている。

そして、2016年には品質管理部門を新たに創設。それまでは現場監督が品質管理の役割を担っていたが、担当者の業務負荷の増大に伴い、必ずしも十分な品質管理が行われていないという問題があったという。そこで、品質管理業務を現場監督から切り離し、分業化を図るために品質管理部門を新設したというわけだ。

同社によると、品質管理部門の分業化によって、より幅広く質の高い検査が行えるようになり、結果的に顧客満足度も高まっているという。

加えて、設計業務についても、設計士、インテリアコーディネーター、CADオペレーターの役割を分業化。着工前に完成図書が必ず出来上がっているよう取り決めたという。図面承認も、従来は営業担当者と施主で行っていたが、設計士、インテリアコーディネーターと現場監督を加えた5者で行う体制にし、伝達ミスなどによる効率性の低下を抑制することに成功した。

こうした体制を整備したうえで、さらなる業務効率化に向けて、ANDPADの導入に踏み切った。

顧客満足度の向上と効率化を両立
外注費も480万円削減

同社では、業務ルールなどを明確化したうえで、ANDPAD施工管理を導入し、施工管理業務の効率化を図っただけでなく、ANDPAD検査によって検査業務のクオリティを高めている。

さらに、ANDPAD受発注によって、協力事業者との受発注業務をデジタル化した。以前は別のアプリとExcelを併用して受発注業務を行っていたが、2名で3日かかっていた。ANDPAD受発注導入後は、1名で2日程度あれば業務が完了できるようになったそうだ。
ANDPAD受発注への切り替えによって重複作業の多さを痛感しただけでなく、キャッシュフローなども事前に分かるため、経理スタッフも助かっているという。

業務改善とANDPADの導入によって、完工粗利が2%改善し、なおかつ商圏も125%拡大するという効果を生み出している。ミスやロス、重複業務の解消などによって、粗利が改善し、時間的な余裕などが商圏の拡大へとつながっているようだ。さらに間接的な効果として、確認申請業務を内製化することで、年間約480万円の外注費を削減できた。前述した着工前に完成図書が完成する完全着工の割合は約7割に達している。

同社では、「ANDPAD CUP」という取り組みも進めている。これは、導入企業とアンドパッドが共催型で進める「ANDPAD運用コンテスト」だ。ANDPADを使うほどに称賛される社員・職人評価の仕組みをデータドリブンに構築するというもの。ANDPADの使用を自然な形で徹底させることができる。

「品質と安全を追求し、より良い顧客体験を創造」というゴールを目指すHORI建築。今後、さらなるDXを進め、顧客満足度と効率性の向上を両立していきたい考えだ。

HORI建築 常務取締役
堀 将徳 氏

株式会社HORI建築
京都府福知山市字土1117-122
https://www.hori-aa.co.jp/

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ハウジング・トリビューンVol.640(2022年8・9号)

特集:

ハウジング・トリビューンは、住宅事業者の商品開発担当者などを対象に、今後の住宅商品開発の方向性を探るアンケート調査を実施した。

「省エネ」、「再生可能エネルギー活用」、「木材利用」、「リサイクル」、「蓄エネ」、「防災・減災」、「温熱環境」、「空気環境」、「在宅ワーク」、「非接触」、「IoT・IT」、「家事支援」、「高齢者対応」、「子育て支援」、「リフォーム対応」、「長寿命化」、「高意匠」、「省施工」、「DIY」、「その他」という19項目の中から、商品開発を進めていく上で注力したいテーマを3つ選択してもらった。

また、その中でも特に注力したいテーマと、なぜそのテーマを選択したのか理由を聞いた。
アンケート結果から、あるべき未来の住宅像が浮き彫りになった。

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