2022.4.19

笑緒一、100%自然素材の塗り壁材で快適な室内環境を

珪藻土塗り壁で日本初の新型コロナ99%不活性化も

 

建材メーカーの笑緒一が販売する塗り壁材「深呼吸」は、調湿効果や新型コロナウイルスの不活性化など、その優れた品質から高い評価を得ている。登録取扱店の拡充やHP等で周知を図り、販売拡大を狙う。


笑緒一が開催する「watshoi 左官プロ講習会」の様子。材料のノウハウをレクチャーし、特別認定施工店として認定する

建材メーカーの笑緒一(わっしょい・大阪府東大阪市、大西伶奈代表)は、2016年の設立から100%自然素材の塗り壁材「深呼吸」を販売している。

「深呼吸」は、デンプン糊や稚内珪藻土など計8種類の自然素材成分で構成される。従来の珪藻土による塗り壁材は化学樹脂によって固めることが一般的であるのに対し、「化学物質による健康面の懸念」(大西代表)から、化学樹脂を一切含んでいない。また、経年劣化を低減させることに加え、防火や防音など9つの効果をもち、特に消臭、自浄、調湿効果は高い評価を得ている。

アンモニアやホルムアルデヒドなど不快臭の原因となる物質を吸着し、光触媒作用で生活臭の原因となる雑菌や細菌などの有機物質を分解、たばこの臭いやペット臭、介護臭などを防ぐ「消臭効果」を発揮。光や紫外線が壁に当たることで生じる光触媒効果による「自浄効果」も特徴としており、スプレーなどで水を毎日吹きかけるだけで、2週間ほどで醤油や油などの汚れが落ちることを確認している。深呼吸に含まれる酸性白土と珪藻頁岩が室内の温度を調整し、アレルギーや肌の乾燥、アトピーなどの症状を軽減する「調湿効果」も期待できる。「特にトイレは消臭効果や自浄効果を体感しやすい場所」(大西代表)と、採用の入り口として推奨している。

新型コロナウイルスや防火性能においても優れた効果を発揮する。厚生労働省が認可する国際標準化機構ISO【ISO18184】に基づく試験では、珪藻土塗り壁で日本初の新型コロナウイルス99%不活性化を立証、さらに国土交通省の「不燃性能試験方法」による3回の発熱性試験で不燃材料の認証を取得した。

同社は、「深呼吸」の効果を最大限発揮するため登録制度を設けており、登録した工務店や設計事務所にのみ販売、登録に際して登録料や年会費等は一切取っていない。今年3月時点の「深呼吸」の取扱店舗数は、昨年8月から42社増の150社と着実に販売先を広げている。

また、施工品質の担保のため、施工講習会「watshoi左官プロ講習会」を毎月実施するほか、自社HPで施工マニュアル動画も公開。営業面にも力を入れ、HP上で「深呼吸」の成分や効果を分かりやすく説明するほか、施工事例や顧客の声なども紹介、SNSでは「深呼吸」の取扱店等を紹介している。また、「深呼吸」の効果を体感できる「深呼吸テラス」も展開しており、「実際に見て、触ってもらうことで、その効果を多くの人に体感してもらいたい」(大西代表)。