朝日ウッドテック、抗ウイルスなど“ハイジェニック仕様”を階段などに拡充
衛生面での付加価値を訴求し展開を強化
朝日ウッドテックは、抗ウイルスなど5つの衛生性能をもつ「HYGIENIC(ハイジェニック)」仕様に階段・手摺・カウンター材を追加した。専用HPを公開するなど、付加価値提案に力を入れる。
朝日ウッドテックは、コーディネート部材である「AndMore」シリーズの手摺、カウンター、階段材についてこのほど「SIAA抗ウイルス マーク」と「SIAA抗菌マーク」を取得、「HYGIENIC(ハイジェニック)」仕様として発売した。
「ハイジェニック」は、「抗ウイルス性能」、「抗菌性能」、「耐薬品性能」、「耐汚染性能」、「室内空気環境性能」の5つの性能を兼ね揃える仕様で、昨年6月、基幹商品である天然木挽き板フローリング「LiveNaturalプレミアム」を皮切りに、フローリング商品から「ハイジェニック仕様」への切り替えを進めてきた。フローリング商品ではシートフローリングを除きほぼ9割の商品がハイジェニック仕様に切り替わっている。
ハイジェニック仕様は5つの機能だけでなく、木の質感、意匠性を犠牲にすることなく高機能を付与した。例えば、機能性塗料を使った場合に起りがちな表面が白くぼけたような感じの不安もなくしている。朝日ウッドテックの木のこだわりが大きく表れている特徴と言える。
2022年1月末現在、ハイジェニック仕様商品の累計販売実績は約410万6000㎡、約124万4000坪に達する。市場の変化もあり単純にハイジェニック化以前と比べるのは難しいが、「コロナ禍でユーザーの衛生面に対するニーズは高まっており、新規ユーザーの獲得、他社商品からの切り替えなど、付加価値などが受注拡大へとつながっている」(マーケティング部プロモーション推進室・西村公孝室長)と確かな手応えを感じている。
このハイジェニック仕様に、新たに階段部材などが加わった。AndMoreシリーズの手摺とカウンターを昨年12月に、同シリーズの階段材を今年2月に発売したもの。AndMoreシリーズはLiveNaturalプレミアムと同じ銘木の挽き板を使用する基幹商品の一つ。ハイジェニック仕様を床から他商品に広げるにあたり、まず、付加価値の高いAndMoreシリーズに導入した。
今年1月には「ハイジェニック」専用のホームページを開設、床の感染症対策の必要性や採用事例、採用者の声などの公開を開始した。住宅だけでなく六本木ヒルズの展望台や学童保育所などの採用も広がっており、優れた衛生性能による安心感に加え、高い耐久性や意匠性でも評価を得ている。
今後も他商品への展開を計画しており、付加価値提案を加速させる考えだ。
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