2021.12.7

城東テクノ 軒先、壁際に兼用できる防火対応 軒天換気材発売

業界初、準耐火75分の大臣認定も取得品を発売予定

外装部材のブランド「GAISO」のラインアップを拡充し、防火対応軒天換気材(軒先・壁際タイプ/30分・45分準耐火構造認定品)を追加した。高いレベルで機能、意匠性の両立を図った高付加価値商品として販売を強化する。


防火対応軒天換気材(軒先・壁際タイプ/30分・45 分準耐火構造認定品)。換気孔が見えない形状で住宅外観をより

一般的に軒天換気部材は、軒先か、壁際か、どちらかだけに設置できる専用商品が多いが、防火対応軒天換気材(軒先・壁際タイプ/30分・45分準耐火構造認定品)それぞれに共通する特長は、軒先にも壁際にも兼用可能なこと。軒先と壁際で軒天換気部材を使い分ける手間を省ける。また、近年は、木目調の軒天部材で納めることが住宅デザインのトレンドになっていることから、メーカー各社が展開する、さまざまな素材の木目調の軒天部材などと組み合わせることができるように、30分準耐火構造では、パルプ繊維混入セメント板、高圧岩綿複層板、繊維混入けい酸カルシウム板の3種類の指定軒天材で大臣認定番号を取得。45分準耐火構造では、パルプ繊維混入セメント板、高圧岩綿複層板の2種類の指定軒天材で大臣認定番号を取得している。

また、軒の出2000mmまでに対応し、玄関ポーチやインナーバルコニーなど、大きく軒を出す場合にも最適。換気孔が見えない形状で住宅外観をよりスッキリと演出できる。

雨仕舞の不安な屋根の水上側も含めた住宅全周で使用できることも今回の軒天換気材の強みだ

一般的に、片流れ屋根の水下側に設置できる軒天換気部材は存在するが、過酷な環境下で、より高い水密防水性、雨仕舞のノウハウが求められる屋根の水上側に対応できる商品は少ない。

対して、今回発売した軒天換気材は、高い水密性能を備え、住宅全周に使用できることも強みだ。「屋根の水上側も含めて住宅全周各部位にて雨仕舞の確認実験を行い、防水性能を確認できている数少ない商品となる」(同社)。

75分準耐火の軒天換気部材も発売予定
高い技術力をアピール

さらに業界初の軒裏75分準耐火構造の大臣認定を取得した軒天換気部材を2022年1月以降に発売する。2019年の建築基準法の改正では、「木造建築物等に関わる制限の合理化」の一環として、75分、90分の準耐火構造などが新たに設定された。

準耐火75分などの認定を取得した部材を組み合わせて、従来の準耐火構造+αの措置を取ることで、これまで耐火構造とすることが義務付けられていた防火地域の木造3階建て建築物などを、準耐火構造で建てることができる。建物内部の制限が緩和され、石こうボードの施工手間を大幅に軽減できるほか、柱や梁の木材を現しにして使用することなどが可能になる。「まだ準耐火75分の建物がどのようなものになるのか明確には分からないが、業界初となる75分準耐火の軒天換気部材の大臣認定を取得できたことは、高い技術力のアピールになる」(同社)と、その高い技術力を訴求し外装部材全体の販売促進につなげていく考えだ。