建物価値向上にもデジタルの力を

デジタル技術を駆使して住宅履歴情報を活用する時代がきている

建物価値を向上させていくには、越えなければいけない課題は多い。そもそも新築時の住宅性能がはっきりしないため、20年後、30年後、初期性能に対してどの程度性能が落ちているのか把握することは難しい。また、多くの住宅で定期的なメンテナンスが実施されておらず、住宅履歴が残っていないという課題もある。こうした中で、デジタルの力を活用して建物価値向上につなげていこうとする新しいサービス、仕組みが出てきている。

一つは、ネクストステージが2022年2月にローンチする、ヒンシツアナリティクスクラウド「QualiZ(クオリツ)」。同社が蓄積してきた全国の約20万工程にも及ぶ住宅施工現場のテクニカルビックデータを駆使することで、住宅製造プロセスを分析し、工事管理全体の体系化や施工管理のタスク化によるスコアリング、適切なコンサルティングにより、最短最速で品質改善と技術者のスキルアップをサポートする。データに裏付けられた住宅の初期品質の見える化も可能にする。


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