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2021.10.19

学校トイレで加速する自動水栓化 リフォームで53%が実施

便器の様式化、屋内トイレ、床の乾式化も有効

学校トイレにおける感染症対策で、今後有効だと思われる項目はどれですか?(改修時)

TOTOなどトイレ関連6社による学校のトイレ研究会が、全国の自治体を対象とした学校のトイレに関する調査「2020年度全国自治体アンケート調査」の結果を公表した。

同研究会は、学校トイレの、臭い・汚い・怖い・暗い・壊れている―という5Kを払しょくし、子どもたちが安心・安全に利用できる清潔で快適な学校トイレの実現を目指している。毎年全国の自治体にアンケート調査を実施しており、今回の調査は1787自治体(都道府県、市区町村の教育委員会)を対象に行い、回答数は133件。

学校のトイレの改修時に、感染症対策として実施しているのは、「便器の洋式化」が87%と群を抜いて多い。次いで「屋内トイレの床の乾式化」が59%、「手洗いの自動水栓化」が53%であった。特に注目できるのが、「手洗いの自動水栓化」で、前年調査の35%から18ポイントものアップとなった。

感染症対策で「今後、有効だと思われる項目」では、改修時においては「自動水栓化」が80%とトップであり、関心の高さがうかがえる。また、「便器の洋式化」(70%)、「屋内トイレ床の乾式化」(59%)も有効と考えられており、この3項目が今後の学校トイレにおける感染症対策の3本柱といえそうだ。

築5年以上経過した学校、または改修後5年以上経過した学校では、トイレの水洗(蛇口)は、その75%が「ハンドル水栓」であり、「自動水栓」は2割程度だ。感染症対策として最も有効と考えられているだけに、築5年未満の新しい学校や改修後5年未満の学校では「自動水栓」の設置率は63%に上がり、「ハンドル水栓」は約3割と大きく減少する。また、今後、新築もしくは改修する予定の学校では「自動水栓」が約8割となり、「ハンドル水栓」(4%)から完全に置き換わりそうだ。

まだまだ手で操作する必要がある「ハンドル水栓」を使用する学校が残るなか、新築や改修済みの学校で自動水栓を採用する“非接触化”が急速に進んでいる状況が浮き彫りになっている。

さらに、今後、新築・改修予定のある学校でのトイレ以外の設備についての方針や計画も聞いている。

特に手指衛生環境を整えるうえで重要な、廊下などにある手洗い場についての方針は、「自動水栓化(一部)」が35%、「アルコール製剤の設置」が33%、「水石せっけんの設置」が22%、「手洗いの自動水栓化(全部)」が11%。設置場所によって自動水栓化を進め、アルコール製剤と併用することで、手指衛生を高める取り組みが中心のようだ。

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特集:

蓄積されるエビデンスの最前線

住まいの温熱環境が居住者の健康を大きく左右する──そのエビデンスが着実に蓄積されつつある。
断熱性や気密性を高めることは暮らしの快適性につながるだけでなく、健康にも影響することは従前から指摘されてきたが、これらは経験や体験に基づくものであり、医学的なエビデンスに裏打ちされたものではなかった。
しかし、ここ10年間ほどの間に温熱環境と健康に関する研究が進み、その成果がまとまり始めている。
温熱環境と血圧、睡眠、虚弱、皮膚疾患などとの関係が明確になりつつあるのだ。
高性能住宅は、省エネ性や快適性などだけでなく、こうした健康面での価値を持つ。
住まいづくりも大きく変わりそうだ。
それぞれの分野の学識経験者に、研究の最前線、その影響などについて聞いた。

住まいと健康
慶應義塾大学理工学部システムデザイン科 教授 伊香賀俊治氏
温熱環境と睡眠
関西大学環境都市工学部建築学科 教授 都築和代氏
温熱環境と高血圧
自治医科大学循環器内科学部門 教授 苅尾七臣氏
温熱環境と皮膚疾患
岐阜工業高等専門学校建築学科 教授 青木哲氏
温熱環境と虚弱
北九州市立大学国際環境工学部建築デザイン学科 准教授 安藤真太朗氏

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