NEXT STAGE、住宅の品質管理に特化したクラウドサービスを開発
「つくるを売る」業界構造に変革
NEXT STAGE(小村直克社長、大阪府大阪市)は、住宅の品質管理に特化したクラウドサービス「QualiZ(クオリツ)」の提供を開始する。小村社長は「業界の本質的なDX化を牽引し、『つくるを売る』業界構造に力強く変革させる」と話す。
住宅建築業界には、住宅を設計する段階において、住宅の性能や品質を評価する仕組みはあるが、製造工程において想定しているスペック通りの性能や品質が確保されているかを評価する仕組みはない。実際にNEXT STAGEが第三者監査を実施する年間5000棟に及ぶ施工現場の調査によると、「長期優良住宅」や「省令準耐火住宅」は、実際には設計図通りに建物が建っていないことが多いことが分かっている。つまり仕様上は適合しているが、施工品質の管理ができないために実質的には不適合な建物が高い割合で存在するということだ。
同社によると、「瑕疵」が「契約不適合」という言葉に言い換えられた2020年4月の民法改正後も、法令で決められたこと、また、耐久性や耐震性に関わる施工不備などによるリスクは、減少傾向にはないという。
クラウド上でPDCAを回転
的確、スピーディに改善へ
こうした現状を踏まえて、同社は、15年間で、約800社の施工品質基準の作成支援、約20万工程の第三者品質監査で蓄積した建築技術に関するビッグデータを駆使し、SaaS型のクラウドサービス、「クオリツ」を開発した。2022年2月、提供を開始する。
住宅事業者は、同社が用意したクラウドサーバーにあるソフトウェアから、インターネットを経由して必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できる。
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