三菱地所レジデンス、レジデンスビルの再生事業で初の宿泊施設へコンバージョン
既存建物の風合い生かし、リノベーション
三菱地所レジデンスは、築年数の経過した中小ビルなどを再生し、賃貸する「Re ビル事業」で、初の宿泊施設へのコンバージョン物件を手掛けた。宿泊施設にまで対象を広げたことで、同事業の推進に拍車がかかる。
同社は、ストック建物の有効活用の視点から、Re ビル事業を2014年5月から展開している。基本スキームとしては、建物の状況や改修工事の程度などにより工事区分やマスターリース賃料を合意の上、賃料保証型の定期建物賃貸借契約を同社とビルオーナーとの間で締結。マスターリースの期間は約10年で、その期間中オーナーは安定した収入が得られる。マスターリース契約締結後、耐震補強やニーズをとらえたリノベーション工事を行いながら、建物を再生し、賃貸物件として供給する。マスターリース期間終了後、建物は現状有姿にてオーナーに変換されるため、結果的に少ない投資でリノベーションした建物が戻り、その後も賃料収入を得られることができる。
Re ビル事業で再生した建物は現在、オフィスや住宅(シェアハウス含む)39物件が稼働している。
宿泊施設のコンバージョン物件としては今回が初めてとなる「ザ・パークレックス 大濠公園」(福岡県福岡市)の建物は、繊維製品の企画・販売を行う「ブルーミング中西」が九州店の事務所と倉庫として活用していた。その建物の風合いや雰囲気など既存利用できるところを生かし、三菱地所レジデンスではリノベーションを行い、ホテル・リゾート事業を手掛ける「FIKA」に転貸した。
FIKAは、東京都内と長野県白馬山麓エリアの栂池に、ホステル「UNPLAN」ブランドを中心に4施設の出店している。宿泊者同士の交流・情報交換を促す取り組みを行っているのが特徴で、今回、西日本エリアで初出店となった「UNPLAN Fukuoka」でも、建物5階に「コモンルーム」、1階にカフェを設けて、宿泊者同士だけでなく、地域住民との交流も図れるような仕様にしている。
客室は、男女混合ドミトリー、女性専用ドミトリー、シングルPOD(1人用のユニット)、個室(和・洋・4人部屋)を備え、幅広いニーズに対応できる客室フロアとした。3、4階には男女それぞれのシャワー・洗面室を用意している。施設は、IoTを活用し、宿泊の予約からチェックイン、入室までをシームレスに行うことができる。
また、1階の一角には建物オーナーのブルーミング中西のハンカチーフ専門店をリニューアルし、新たにオープンした。
今回、Re ビル事業としては初の宿泊施設となったが、三菱地所レジデンスは「今後も立地や物件が良ければ、宿泊施設を検討していきたい」と話す。同社は今後のRe ビル事業について、首都圏エリアを中心に展開する考えだ。
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