ポラスグループ、コロナ禍のニーズに対応したマンションを開発
タッチレスやテレワーク対応など盛り込む
ポラスグループはコロナ禍のニーズに対応した分譲マンションの販売を開始した。タッチレスやテレワーク対応、換気などでコロナ禍のニーズに対応した提案を盛り込む。
ポラスグループで、新築分譲マンション事業を手がける中央住宅 マインドスクェア事業部 マンション Dvは、千葉県船橋市に総戸数53戸のマンション「ルピアコート津田沼」を開発、販売を開始した。
新型コロナウイルス感染拡大への対策として、暮らしに新しい生活様式が求められ、特に多くの時間を過ごす住宅では対応が必須となってきている。こうしたことから、「ルピアコート津田沼」では新しい生活様式に対応した様々な提案を行っている。
その一つが、エントランスから自宅玄関まで、できるだけ何にも触れずに帰宅できる「ただいま動線」だ。「今のところ考えられるあらゆる非接触アイテムを導入した」(金児正治 取締役)という。
まず、エントランスにはハンズフリーの非接触キーシステムを採用。共用部には手洗い後に除菌水も流れるタッチレス手洗いを設置し、自宅に入る前に手指を清潔に保つことができるようにした。宅配ボックスやエレベーターもタッチレスで操作できる機種を採用。帰宅後の自宅でも洗面所やキッチンの水栓にタッチレスのものを標準装備する。さらに、ごみ置き場のドアにもタッチレスで開く自動ドアを採用するという徹底ぶりだ。
コロナ禍のテレワークの需要が高まっていることから、テレワークスペースとしても使用できる収納スペース「変身クローク」(実用新案取得済)も導入した。折り畳み式のカウンターテーブルとダウンライト、LANコンセントを設置することで、椅子を持ち込めば、程よい籠り感のテレワークスペースに変身させることができる。清潔な室内空気環境の需要に対応し、自然と風が流れやすい仕組みも採用。玄関扉には扉を閉めたまま換気ができるものを採用することで、玄関扉を閉めたままでもバルコニーから入った風が部屋を抜けるようにした。
反響は上々
都心からの住み替え需要にも期待
反響は上々で、販売初日のマンションギャラリーの予約は満席。問い合わせは主に、船橋や習志野といった近隣エリアからが多いが、東京23区からも増加傾向にあるという。「他の物件ではテレワークを前提に都心から郊外に住みかえるニーズが増えており、千葉市の稲毛区の物件では都心からの住み替え者が半数を超える」(同社)とし、都市からの住み替え需要も捉えていきたい考え。
大手デベロッパーよりも1000万円程度割安な価格(3LDK(68㎡~)で3900万円台~)や、タッチレスなどの独自の提案を武器に訴求を行っていく方針だ。
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