テラリフォーム、足場事業者向けの管理ソフトを開発
業務の効率化により成長をサポート
「足場オヤカタ」は、足場事業者の案件、請求、支払いの合理化・省力化を実現するソフト。DXによる業務の効率化を通じて事業者の成長をサポートする。
EV四輪・二輪やドローンなどを事業展開するテラグループで建築業界のDX推進を目的に設立したテラリフォームが、足場事業者に向けて現場を効率化する管理ソフト「足場オヤカタ」をリリースした。
「足場オヤカタ」は「自社管理」、「請求管理」、「支払い管理」の3つの機能を持つ。「自社管理」は、日時、住所、資材、車両、現場ごとの注意点など多くの情報を最適化、管理する。案件情報を写真付きで保存でき、事務所から現場の職人までが最新の現場情報を共有することで情報の伝達ミスなどを防ぐことができる。「請求管理」は、見積書の作成や過去の見積書の管理を簡易に行うもの。着工すると締日、支払日に準じた請求金額を自動計算する。足場の建方工事と解体工事の請求比率の変更など、足場業界特有の請求シーンに対応する。簡単に書式化でき、請求書発行業務の時間・労力を大幅に削減できる。「支払い管理」は下請業者に対する支払管理業務を合理化、複雑な支払金額の計算の正確性を上げる。
「足場オヤカタ」の導入で、見積書、請求書の作成が迅速・簡単になり、記載ミスなども減らすことができる。また、情報を一元管理することで、これまでのようなエクセル、ホワイトボード、手帳など複数を見る必要がなくなり、簡単に工程が組める。社内業務を簡略化することで人件費などのコスト削減にもつなげることが可能だろう。
直感的な操作が可能な“使えるソフト”
テラグループでは、テラドローンがドローンを用いたレーザー・写真測量の事業を展開する。ドローンと飛行アプリ、飛行申請から保険までをパッケージ化したサービス「テラルーファー」を提供、外壁塗装や屋根事業者、また、大手ハウスメーカーなどが採用し、現在400社導入の実績を持つ。さらにテラリフォームは大手損害保険会社と共同で自然災害時の家屋修繕サービスや屋根・外壁施工webサービス「クイック屋根工事」を提供してきた。
今回リリースした「足場オヤカタ」は、こうした事業を通じて得たノウハウなどを生かし、「DXにより足場業界の成長をサポートする」(徳重徹社長)ことが大きな狙いだ。足場事業者は現場数が多く膨大な情報がやり取りされるが、そのシステム化、共有化ができていない。それらの情報を一元管理することで生産性向上につなげることが可能になる。
開発に当たっては「“使えるソフト”でなければ意味はない」との考えから、現場でのヒアリングをフィードバック、直感的に操作できてパソコン操作などに慣れていない人でも簡単に操作できることも大きな魅力となっている。
既に25社が導入し、当面の目標として1000社導入を目指す。また、足場業界と同様に現場数が多い業界、例えば左官業や塗装業に向けてカスタマイズして提供する展開も計画している。
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