2021.1.27

LIXIL、レイアウト変更可能な「猫壁」を発売

リノベとDIYの中間領域を開拓

LIXILは、愛猫の性格や成長に合わせて、自由自在にレイアウト変更可能なマグネット脱着式キャットウォール「猫壁(にゃんぺき)」を発売した。市場の反応を見ながら、リノベとDIYの中間領域の開拓を目指す。

LIXILが開発したマグネット脱着式のキャットウォール「猫壁」。自由に高さやレイアウトをアレンジできる

「猫壁(にゃんぺき)」は、自宅の壁に愛猫の性格や成長に合わせて自由に高さやレイアウトをアレンジできるマグネット脱着式のキャットウォール。室内の壁面に取り付ける専用パネルと、ステップ、トンネル、ボックスの3つの機能パーツで構成。機能パーツは何度でも配置換えできるので、猫がいつでも新鮮に遊べる空間をつくることができる。

猫の毛並みとインテリア空間が調和する5色を用意した。また、“猫ちゃんに優しい”をキーワードに丸みを帯びた安心のデザインを採用し、猫が喜ぶ肌ざわりフェルト生地を使用。さらに、猫が飛び乗っても大丈夫な約20㎏の耐荷重性能を持たせ、安心して使用できるように配慮した。

クラウドファンディング活用し
テストマーケティング

「猫壁」を開発したのは、LIXIL Housing Technology Japan ビジネスインキュベーションセンター。既存の事業では実行が難しい領域において、世の中のニーズを掴み、付加価値の高い商品やサービスを素早く市場投入することで新たなビジネスの可能性を検証する事業部門だ。

ビジネスインキュベーションセンターが取り組むテーマの一つが、「いかに住まいが、人の生活や趣味・趣向に寄り添って変化し続けることで、“いつもを、幸せに。”を実現できるような空間」を創出できるか。「建てた後の家でも、自分の思い通りに修正を加えることができる」=「House Re – touch」と定義し、「リノベとDIYの中間領域」を埋める新商品開発に取り組む。その第一弾商品が「猫壁」だ。

ただし、これまでにないコンセプトの商品であるだけに、どの程度の市場ニーズがあるのか不透明な部分も大きい。そこで、クラウドファンディングの仕組みを活用した応援購入サービス「Makuake」(プロジェクトページ https://www.makuake.com/project/catwall/)を活用してプロジェクトを開始した。

大手企業が、斬新な新商品のテストマーケティングの場として「Makuake」を利用するケースが増えてきている。LIXILの羽賀豊ビジネスインキュベーションセンター センター長は、「Makuake」活用の狙いについて、「新しいことへの感度の高いユーザーが多く、そうした層に対して効率的に訴求しやすい、また、企業の関心も高く、BtoBの新しいチャネルの開拓につながることも期待できる」と話す。

今回の「Makuake」プロジェクトでは、LIXILが工事も含め対応。およそ半日の工期で取り付けられる。

価格は、900×2400㎜までの壁面サイズに対応する「猫壁セット」が13万5000円(取付費、税込)、2700×2400㎜までの壁面サイズに対応する「猫壁セット」が27万円(同)。「Makuake」でのユーザーの反応を見ながら、今後、「猫壁」の機能パーツの拡充、本格販売などを検討。さらに、「猫壁」に続く、「リノベとDIYの中間領域」を埋める「House Re – touch」と定義する新カテゴリーの新商品開発も視野に入れる。

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中古住宅流通量増で期待度上昇

「中古マンションを購入してリノベーション」ということが住まいの選択肢の一つとして定着する一方で、戸建住宅のリノベーションについては、ニーズはあるものの工事の難しさ、性能の確保、コストアップなどのハードルも多く普及には至っていない。しかしここにきて建材メーカーなどが中心となり戸建住宅の性能向上リノベーションを支援する動きが活発化している。日本では戸建住宅の方がマンションよりもストック数は多く、新築市場が縮小していく中で有望市場であることは間違いない。戸建リノベの収益化に向け、どのようなアプローチが有効なのか。トップランナーの事業者の動きからヒントが見えてくる。

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