パナソニック、事業者向けの展示会をオンラインで開催
ニューノーマルな暮らし提案を推進
パナソニックは、住宅事業者向けの住宅設備・建材の展示会を初めてオンラインで開催した。展示会を通じ、コロナ禍で求められるニューノーマルな暮らし提案を推進する。
パナソニックは、ハウスメーカーや工務店といった住宅会社向けに、同社の住宅設備・建材を総合的に提案する展示会「くらし体感スクエア」を毎年開催している。暮らし提案や空間展示をまじえて商品を訴求し、住宅会社での採用を促すことが狙いだ。昨年度は東京・大阪の2箇所で実施し約1万5000人が来場した。これまで、リアルな会場で開催してきたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を考慮し、11月9日〜20日の間、初めてオンラインで開催した。
今回のくらし体感スクエアのテーマは「ニューノーマルの家づくり」とし、パナソニックの住宅設備・建材を導入することで、コロナ禍のニューノーマルな暮らしに対応し、自宅で生き生きと暮らせるようにする提案を行った。
その提案の一つが、ニューノーマルの暮らしを実現する「コンセプトハウス」だ。予防医学研究者博士の石川義樹氏に監修を、トラフ建築設計事務所に設計を、インテリアスタイリストの作原文子氏にスタイリングを依頼し、大阪府門真市にコンセプトハウスを実際に建築。くらし体感スクエアでは、そのコンセプトハウスを動画や360°のバーチャルショウルームなどを通じて紹介した。
コンセプトハウスでは、パナソニックの宅配ボックスを導入し、非接触で宅配便を受け取りたいニーズに対応。玄関を入るとすぐに手洗いができるタッチレス水栓搭載の玄関洗面を導入することで、コロナ禍で高まる清潔需要にも対応するようにした。
また、書斎にはパーツがカスタム可能な有孔化粧ボードを施工し、照明には調色も可能なダウンライトを導入することで、在宅ワークしやすい環境も整える。
さらに、シアタールームを設けることで、家族がおうち時間をくつろいで楽しめるように配慮。トイレには、非接触で用を足せる新商品の「アラウーノL150」を導入し、ウイルス対策を行えるようにしている。
このほかにも、バーチャル空間上でのパナソニックの商材を使ったニューノーマルな暮らしの提案や、新商品紹介コーナー、コロナ禍の暮らし方提案を行なっている全国のショウルームの紹介などを行なっている。
今後、くらし体感スクエアのコンテンツの一部は、パナソニックの事業者向けWebページや、一般向けのウェブページにも掲載していく予定だ。
また、アンケートでオンラインによる開催を評価する声が多かったため、来年度以降、仮にコロナの感染拡大が落ち着いても、リアルでの開催と併せてオンラインでのコンテンツ配信も検討していきたい考えだ。
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