クックパッド、「たのしいキッチン事業」を本格化
関連事業者とのコラボでリノベ事業など展開
クックパッドは、2020年から「たのしいキッチン事業」を本格化させている。関連事業者と連携しながら、不動産情報サイトの開設やリノベーション事業に乗り出している。
クックパッドでは、料理レシピサービスの運営をはじめとして、毎日の料理を楽しくする事業に取り組んでおり、その一環としてキッチン環境をより快適に、より使いやすくすることを目指し、「たのしいキッチン事業」を展開している。
2020年2月にはサービスの第一弾として、グッドルームと提携し、理想のキッチンが見つかる不動産情報サイト「たのしいキッチン不動産」を開設した。キッチンの詳細情報が掲載されており、例えば「3口コンロ以上」、「魚焼きグリル付き」、「大型冷蔵庫対応」、「広々調理スペース」、「広々シンク」といった条件から物件を検索することができる。
また、独自に開発した「たのしいキッチンスコア」により、キッチンの充実度の評価がひと目で分かるようになっている。この「たのしいキッチンスコア」は、クックパッドが蓄積したノウハウなどを生かして、定量的にキッチンの充実度を評価するもの。評価結果は「KiT」という単位のスコアで明示される。同社たのしいキッチン事業部の渡部一紀部長によると、「キッチン単体ではなく、あくまでもキッチン空間の評価をスコア化している」という。
現在、「たのしいキッチン不動産」は首都圏に限定し、約200件の物件情報が掲載されており、今後は全国展開への検討を進めていきたい考えだ。
個人向け、賃貸オーナー向けのリノベサービスも
「たのしいキッチン住宅」として、リノベーション事業にも進出している。グッドルームとは、賃貸住宅のリノベーション事業をスタートさせた。賃貸住宅オーナーにキッチンのリノベーションを提案し、先述の「たのしいキッチン不動産」に情報を掲載することで、料理好きな入居者への訴求力を高めていこうというものだ。
一方、中古住宅購入からリノベーションまでをワンストップで展開するWAKUWAKUとは、個人向けのリノベーションサービス「たのしいキッチン住宅おうちリノベ」を提供。いずれのサービスについても、クックパッドが工事などを行うのではなく、プランニングなどの部分で「たのしいキッチンスコア」の開発などで培ったノウハウを生かした提案活動を行っている。
「新型コロナの影響で、自宅で料理をする機会が増えており、キッチン空間をより充実させたいというニーズが増加してきている」(渡部部長)と同社では見ており、今後も関連事業者と連携しながら住宅・不動産分野の事業展開を拡充していきたい考えだ。
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