住宅 |  2020.9.8

積水ハウス、アフターコロナ時代での住まいづくりに動く

大空間リビングをさらに発展、提案へ

積水ハウスが、アフターコロナ時代での住まいづくりに動き出した。鉄骨戸建、木造戸建「シャーウッド」に、仕切りのない大空間リビングを展開し、在宅ワークから家飲みなど様々な暮らしを提案する。


同社住生活研究所が5月に、コロナ禍における生活実態緊急アンケートを実施。それによると、在宅勤務中の人のうち、86.4%が今後も在宅勤務を希望。家族とのコミュニケーションが増えた(39.8%)ことも分かった。一方で、通勤が大幅に減ったことから、運動不足に。自宅に長くいることから、自分の自由な時間が減るなどの課題も調査から浮き彫りになった。

自由にレイアウトができる大空間と天井高の大開口

こうした結果などを踏まえ、アフターコロナに対応するため、「ソトでしていたこと、楽しんでいたことをウチでもしやすく、もっと楽しく」できる新たなライフスタイルを同研究所では提案。「在宅ワーク」の他、自宅で運動を楽しめる「おうちでフィットネス」、仕事終わりに一杯がしづらいなかで、家でお酒を楽しめる「うちdeバル」——の3つを想定。さらに自宅での食事を家族みんなで楽しむ空間、そして家族の眠りも含めた5つの自宅でのシーンを、大空間リビング「ファミリースイート」で実現しようとするものだ。河崎由美子所長は「仕事・家事・育児・休憩などのライフミックスをひとつの空間でクリアできる」と強調する。

そこで今回、同社が提案を始めたのが「ファミリー スイート おうちプレミアム」だ。1階は最大幅5m、2.7mの天井高まで達する大開口と最大スパン7m、2階は最大スパン10mの柱や壁のない大空間を提案。それを実現するために、鉄骨2階建て住宅では、1階は梁型が出ずにすっきりとした天井処理が可能な「新ダイナミックビーム」を新たに採用した。

また、2.47m、2.7mの天井高まで達する、最大幅5mの高断熱サッシを新たに採用し、より内と外の連続性のあるつながりを演出することを可能にした。同社は「仕切りのない大空間が家中に広がるため、思いのままに暮らしが描ける」としている。

「在宅ワーク」空間のある2階の「ファミリー スイート」

「ファミリー スイート おうちプレミアム」では、「私だけの間取りづくり」もサポートする。施主自身でプランを作成し、それをSNSで発信をしたり、360度ビューのVRの作成依頼も可能とするWEBツール「おうちで幸せプランニング」も提供する。

同社は、従来の「LDK発想」から脱却し、大空間リビング「ファミリー スイート」で家族が心地よい距離感でつながり、家族が思い思いに過ごす「新しいリビングのあり方」をこれまでも提案してきた。同社によると、同社戸建住宅での「ファミリー スイート」の採用率は59%(2020年2〜7月)。アフターコロナ時代の暮らしを提案することで、採用率上昇に期待がかかる。

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