キーテック 天然木突板シートの不燃内装材が進化
不燃認定を追加取得 曲面にも簡単に施工可能
キーテックは、天然木・LVL積層面の突板をシートにした不燃内装材のラインアップを拡充した。薄いグラスロックを基材とした不燃認定を追加取得。曲面デザインを簡単に実現する。
キーテック、吉野石膏、ビッグウィル(徳島県三好郡、近藤清美社長)は天然木・LVL積層面をシートにした不燃内装材のラインアップを拡充し、「バームクーヘン」という製品名で製造・販売を開始した。
従来、基材に石膏ボード、金属板、アルミ板を用いた不燃認定を取得し、「キーラム不燃シート」として販売してきたが、今回、新たに吉野石膏のガラス繊維入り石膏板「タイガーグラスロック」を使用した不燃認定を追加取得し、石膏ボード、金属板、アルミ板の基材のものも含め、「バームクーヘン」と名称を一新した。
タイガーグラスロックは、厚みが5mmと薄く、曲げることができ、平面のみならず、曲面デザインを容易に実現できる。
現場にあらかじめ貼られたグラスロックに、バームクーヘンを現場で貼る施工方法と、工場でグラスロックにバームクーヘンをあらかじめ貼った化粧パネルを現場で取り付ける施工方法の2つの施工方法で、不燃材料の大臣認定を取得している。吉野石膏がタイガーグラスロックを供給し、厚さ0.2mm〜0.4mmの極薄の天然木突板シートの製造技術を持つビッグウィルがバームクーヘンまたは化粧パネルを製造、キーテックが総販売元となる。
また、今回、デザインも大幅に拡充し、スギLVL積層面のほか、天然木(吉野スギ、吉野ヒノキ)、ホワイトオーク、チェリー、エボニーなどの積層木11種類、アルピリューム3種類の計17種類をラインアップした。
木造建築では、火災が起こった際の火災の拡大を抑制し、安全に避難できることを目的に、建物の規模、用途、地域などによって内装制限がかかる。構造部材を石膏ボードで覆うことで木造耐火建築を実現できても、内装制限により室内に木材をそのまま使用することはできない。「バームクーヘンと石膏ボード・タイガーグラスロックの組み合わせで、室内を天然木で演出でき、内装木質化の問題を一気に解決できる」(吉野石膏)。
「これまでもキーラム不燃シートを用いて内装木質化を図ることはできたが、曲面などに施工することは手間がかかり大変だった。タイガーグラスロックを使用した不燃認定の取得により、曲面への施工が容易になることは大きな進歩」(キーテック)。アイディア次第で内装木質化の可能性は大きく広がりそうだ。
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