ポラスグループ・住宅品質保証 “木でできた”本社屋完成
フリーアドレス導入、働き方改革を後押し
住宅品質保証は、住宅の引渡し前の品質検査、定期巡回サービスによるアフターメンテナンス業務、地盤調査などの事業を手掛ける。埼玉県越谷市に完成した本社屋は、延べ床面積1726平方メートルで、地上3階建て。ポラスオリジナル合わせ柱・重ね梁、CLT耐力壁の木質構造の準耐火建築物だ。設計は、ポラテック事業推進部一級建築士事務所で、ポラス暮らし科学研究所が技術協力。ポラテックとポラスハウジング協同組合が施工した。
隣接するポラテック本社ビル「ウッドスクェア」と同様に、外壁の一部をカーテンウォールとして、本来隠れてしまう部分を積極的に見せるファサードとすることで、木でできたビルを直感的に認識。木の持つ温かみと、力強い構造美を併せ持つ特徴的なデザインとなっている。
木でできたビル──。正面玄関をくぐると、エントランスに数多く並べられた木のテーブル上に、本社屋を説明する、こんなプラカードが置いてある。床や柱など周囲を見渡すまでもなく、たくさんの木が目に入る。木が客を歓迎しているようなつくりだ。
オフィス環境は、働き方改革を推進するため、フリーアドレスを採用。毎日、座る場所を変えながら業務への集中力を高める男性社員。立ちながらパソコンで作業する女性社員の姿もあった。「固定席より、仕事の効率が上がった」と話す男性社員もいた。オフィス内部にも、木の現しがいたるところにあるのが印象的だ。
生産性アップを確信
高橋一郎社長の話
今回の新本社の建築だが、もともと先代の中内俊三が20数年前に考えていた。長い年月をかけて実現し、感無量だ。新社屋はポラスらしい建物として仕上がった。フリーアドレスを採用。集中モードやリラックスモードなど気持ちを切り替えながら、その時々の状況に合わせて仕事ができる環境を整備。極力、物も減らし、効率よく、快適に仕事ができるよう工夫しており、生産性もアップすると確信している。
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