独自のトラス構造採用したカーポートを強化 提案の幅を広げシェア30%奪取へ
三協立山・三協アルミ社は、独自のトラス構造を採用したカーポートを強化し、「M.シェードⅡ」として販売を開始した。提案の幅を広げ、2019年度、中高級アルミカーポート市場のシェア30%奪取を目指す。
三協立山・三協アルミ社は2006年、カーポートの屋根に、3次元アルミプレートのトラス構造を用いることで、軽量かつ高強度でありながら、個性的で美しいフォルムを実現した「M.シェード」を発売。先進的なデザインがユーザーから高く評価され、発売以来同社を代表するカーポートとなった。
同社の副社長事業役員の西孝博エクステリア事業部長は、「トラス構造は、変形しづらく、大スパン、大空間を実現しやすいといったメリットをもたらす一方で、一般的に実現するには、重量化し、コストがかさむ上、施工が難しい。弊社では、アルミ部材を板状の山型ソリッドに加工し、さらにジグザグ状の曲げとプレス加工を施し、組み上げることで、軽量化、コスト低減、組立て簡略化する独自のトラス構造を実現している」と説明する。
今回、「M.シェード」を進化させ、「M.シェードⅡ」を発売。トラス屋根の魅力を最大限に生かす新構造「上吊りタイプ」と、フレームのデザインや雨樋などディテールまで追求した「梁置きタイプ」を追加した。
「上吊りタイプ」は、屋根を支える柱を後方支持とすることで、トラス屋根の浮遊感・軽量感が感じられるデザインに仕上げた。前面の柱が無いため、人や車の移動を邪魔しない。よりダイナミックな開放感を演出する3台駐車用もラインナップした。
従来からの「梁置きタイプ」は、フレーム(梁)や雨樋などの細部にまでこだわり、トラス屋根の美しさを損なわない意匠と軽量化・スリム化を実現。従来品と比べ面取りを抑えたシンプルなフレーム形状を採用したほか、樹脂製の丸樋からアルミ製で柱と一体化した雨樋に変更した。
さらに、敷地対応力を高め、従来の10mからさらに2m延長した業界最長の開口12mのフレームを設定。プランニングの自由度が各段に上がることで、迫力あるファサード提案が可能になる。
西エクステリア事業部長は、「2019年に発売した、『U.スタイル アゼスト』の販売実績は業界初となる開口12mのフレームへの支持が高まり、急上昇している。当社の2018年度の中高級カーポート市場のシェアは28.1%。『M.シェードⅡ』でさらに提案の幅を広げることで、2019年度にはシェア30%を奪取したい」と語った。
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