積水ハウス、戸建て住宅のセカンドブランドで新会社
坪単価を抑え、20代〜30代の住宅購入層を開拓
積水ハウスは、戸建住宅のセカンドブランドを販売する新会社「積水ハウスノイエ(SEKISUI HOUSE noie)」(大阪市、出向永典社長)を立ち上げた。坪単価を積水ハウス本体のおよそ半分に抑え、20代〜30代の住宅購入層を開拓する。
新会社「積水ハウスノイエ(SEKISUI HOUSE noie)」は、積和建設各社の新築木造住宅事業の人員を集約し、積水ハウスの100%出資子会社として誕生した。これまで、積水ハウスの施工会社である積和建設17社は、積水ハウスの施工で培ってきた施工品質を強みに、新築木造住宅事業「積和の木の家」や、一般の戸建住宅やマンションのリフォーム事業を展開してきた。2018年11月からは、積和建設各社が独自に運用していた調達、物流などを全国で一本化し、営業体制を強化。坪単価55万円〜(消費税抜き)というコストパフォーマンスを実現した「PARTAGE(パルタージュ)」を発売し、共働き子育て世帯である一次取得者層へ提案してきた。
今後、さらなる戸建住宅の事業強化・拡大を図るためには積和建設各社の新築戸建住宅事業の販売体制と人員を集約することが必要と判断。新会社を立ち上げた。営業体制としては、積和建設17社のうち13社の新築木造住宅事業を新会社に事業分割し、10ヵ所に営業所を新設。営業エリアは24都府県からスタートする。その他のエリアは、従来通り積和建設各社が受注・施工を行う。
新会社では、引き続き「PARTAGE」を販売。新たに「寄棟モデル」をラインアップに加え、多様なライフスタイルへの対応を図る。価格も従来の坪単価(55万円〜)を維持する。積水ハウス本体の坪単価はおよそ90万円であることから、半額程度に抑えることができる。提供する住宅は、品質や機能、価格も「ちょうどいい家」をコンセプトに置く。引き渡し後は、積水ハウスのカスタマーズセンターがアフターサービスを担う。積水ハウスは「20代〜30代の仕事や子育てに忙しい世代に『心地よく、ちょうどいい』暮らしを提案し、戸建住宅事業の強化・拡大を図っていく」としている。
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