世界最大の建築デジタルライブラリー エンドユーザーにもメリットあるものに

BIMobject Japan社長 東政宏 氏

建材商社の野原ホールディングスはスウェーデンのBIMobject AB社と手を組み2017年12月、BIMobject Japanを設立、日本でのサービスを開始した。「BIMobjectクラウド」を通じて建材設備メーカー各社の製品に関するデジタルコンテンツを提供する。その狙い、今後の展開について同社の東社長に聞いた。

BIMobject Japan社長 東政宏 氏

──BIMobject Japan設立の狙い、サービスの概要について教えてください。

BIMとはコンピューター上に作成した建物の3次元モデルの中に、建材設備などの属性データを追加した統合データベースです。設計、施工、管理といった建築物のライフサイクル全体に及ぶあらゆる工程で、これまで分断されていた情報を最初の設計段階から連携させ、可視化しシミュレーションを行うことで、無駄やミスをなくし、生産性を高める効果が期待できます。
欧米を中心に、新しい建築ソリューションとしてBIMの活用が加速度的に進んでいます。今後BIMを利用した設計施工のさらなる効率化を図るには、BIMユーザーがストレスなく簡単に、さまざまな建材や設備の一つ一つの属性データ、いわゆるBIMオブジェクトを活用できる環境を整備していくことが不可欠です。BIMユーザーが自ら、BIMオブジェクトを作成することを強いられるようでは、普及は進みません。


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