建材 |  2019.12.26

LIXIL、玄関引戸をフルモデルチェンジ

リニア駆動で自動ドアのような使い勝手

玄関引戸「エルムーブ」をフルモデルチェンジしデザイン性や清掃性の向上を図った。業界唯一のリニアモーター駆動のシステムを搭載し、自動ドアのような使い勝手も実現。5年後、売り上げ1.5倍増を目指す。


新設住宅着工数の伸び率が停滞する中で、LIXILの玄関引戸「エルムーブ」の販売数量は、2009年の発売以来10年間で2倍以上に伸びている。

「車いすやベビーカーでもスムーズに出入りできる」、「風にあおられる心配もなく小さな子供がいても安心して利用できる」など、ユニバーサルデザインが引戸の魅力であるほか、「限られたスペースを有効活用できる」、「土間を楽しむ暮らしに適している」といった理由からも引戸の人気は高い。一方で、同社がユーザーに対して引戸に対する不満を聞いた調査では、「一昔前の古いイメージ」、「家に合うデザインがない」という声が約半数を占め、「開閉が重い」、「防犯性が心配」、「レールが掃除しにくい」といった機能性や防犯性に不満を持つ声も7 割以上に上ることが分かった。

こうした声を受けて同社は、従来の引戸をフルモデルチェンジし新玄関引戸「エルムーブ2」、「エルムーブ2防火戸」を開発した。

様々な住宅スタイルに対応できる豊富なデザイン・カラーを設定した。25デザイン/13カラー、合計230通り(防火戸は194 通り)の組み合わせをラインアップし、ハンドルなどの細部までこだわり刷新した。

高断熱化に伴い、従来に比べて引戸は、複層ガラスなどの重量で重くなっている。そこで開けやすい大きなハンドルを標準で装備したほか、開閉をサポートするオープンアシスト/オートクローズ機能をオプションで用意した。開ける瞬間の力を従来比約40%軽減し、扉から手を離すと自動で閉まる機能を持たせた。

エルムーブ2 には、戸建住宅用として業界唯一となる“リニアモーター駆動”のリニアスライドシステムもオプションで設定。カギを自動で開け閉めするエントリーシステムと併用することで自動ドアのような使い勝手を実現できる。

また、清掃性にも配慮し、下枠レール部の突起をなくし、小石や砂が溜まりにくい形状を採用いた。

「ドアに比べて施工が大変」という工事業者の声を受けて、施工性・メンテナンス性の向上も図った。引戸上枠をスリム化、軽量化することで、現場で取り回ししやすくし、吊受車や、錠受け、ガイドローラーなど、様々な箇所で調整できる幅を増やし、メンテナンスの手間を軽減できるように工夫した。「引戸の細部まで見直し、“住まいはもっと、心地よくなれる”をコンセプトにフルモデルチェンジした。5 年後、売り上げ1.5 倍増を目指したい」(同社サッシドア事業部の坂元淳一ドア商品開発部長)。

デザインや操作性、安全性を一から見直しフルモデルチェンジした玄関引戸「エルムーブ2」