コプラス・NPO 法人コレクティブハウジング社 企業寮を複合コミュニティ賃貸にリノベ
駅遠でも独自の付加価値創出
コプラスとNPO 法人コレクティブハウジング社は、築26年の企業寮をコミュニティを付加価値にした賃貸住宅にリノベーション、駅遠でも独自の魅力を創出する。
コプラス(東京都渋谷区・青木直之代表取締役)とNPO 法人コレクティブハウジング社(東京都豊島区・宮本諭代表理事、以下CHC)は、東京都町田市でコミュニティを付加価値にした賃貸住宅を供給する「まちのもり本町田プロジェクト」を実施する。築26 年の企業寮(91 戸)を、コモン付き賃貸住宅(44 戸)とコレクティブハウス(29戸)にリノベーション、2020 年3月に入居を開始する予定だ。
同プロジェクトにおいて、コプラスはCHC の協力を得ながら賃貸住宅の企画・リノベーションを実施。そのうえで、家主である相互住宅(東京都品川区・永山篤史社長)からリノベーションした住宅を借り上げ、運営等を行う。CHC はコミュニティのコーディネートに取り組む。
コモン付き賃貸住宅とコレクティブハウスは、どちらも入居者同士・地域住民とのコミュニティ醸成を促す仕組みを取り入れた「コミュニティ賃貸住宅」である。充実した共用部やイベントなどを通じて、入居者同士・地域住民とのコミュニケーションを促し、新たなかたちで地域コミュニティの再構築を目指すものだ。コミュニティ付き賃貸住宅は主に外部の事業者を通じてコミュニティ醸成に取り組むが、コレクティブハウスはその主体が居住者自身である点などに両者の違いがある。
今回のプロジェクトでは、コミュニティ付き賃貸住宅については、CHC の協力を得ながら事業主であるコプラスがコミュニティ醸成に取り組む。また、コレクティブハウスに関しては、居住者が組合を作り、居住者主体でコミュニティの醸成を図っていく。
コモン付き賃貸住宅とコレクティブハウス両方の居住者が利用できる「共通共用部分」(ゲストルーム、DIY ルーム、菜園など)も用意することで、2つのコミュニティ賃貸住宅の居住者の交流を促し、一層幅広いコミュニティづくりを目指す。
「まちのもり本町田プロジェクト」は町田駅から徒歩25 分の距離にある。家主である相互住宅・開発事業部の半田洋介副部長は、「入居率が落ちていたため、企業寮をリノベーションしようと考えた。ただし、駅から遠いこともあり、単純に一般の賃貸住宅に改修しても、訴求力に欠けるため、より付加価値の高い今回のコミュニティ賃貸のプロジェクトに賛同した」と話す。
築年数が経過し訴求力が落ちた郊外の駅遠の企業寮は他でも増えてきている。それだけに、コミュニティを付加価値とする企業寮リノベーションの新たなかたちとして、「まちのもり本町田プロジェクト」への注目度は高まりそうだ。
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ハウジング・トリビューンVol.618(2021年7号)
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SDGs、脱炭素達成に向け脚光
国産材を取り巻く環境は近年、劇的に変化している。
伐採期を迎えた国産材を積極的に活用しようという機運が高まり、また、SDGs、脱炭素といった観点からも国産材に脚光が集まる。
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