ミサワホーム、AI型チャットボット使ったサービス開始
メンテナンスへの質問に的確に回答
ミサワホームは、住宅オーナーのメンテナンスに関する問合せに自動で情報を提供するAI 型チャットボット「チャチャットサン」を開発し、サービスの提供を始めた。
チャットボットとは、対話形式で顧客対応を行うもの。既に不動産会社が運営する不動産情報サイトで、物件の探し方などで導入されているが、メンテナンスに対応するシステムとしては業界初という。同社としても初めてAI を活用したサービスとなる。
同社は、入居後も快適に住み続けてもらうために、これまで住まいの手入れやメンテナンス方法の情報をオーナー向けWebサイト「ミサワオーナーズクラブ」で幅広く紹介してきた。また、メンテナンス商品の購入や工事の依頼などを行う場合には、ライフサポートサービスサイト「らいさぽWeb」より直接行うことができる。
今回、同社が開発した「チャチャットサン」は、同社に過去に寄せられた様々な問合せ内容を学習しているほか、自然言語処理や故障判定などの能力も習得する。オーナーが行った質問に対して、「チャチャットサン」が内容を分析し、情報が不足している場合には自ら追加の質問を行うことで、自然な会話形式の中で、「ミサワオーナーズクラブ」内の該当情報が掲載されているWeb ページまで案内する。
また、同サイト内の「らいさぽWeb」で、商品の注文や工事の依頼までを行うことができるため、効率的に情報の収集から工事の依頼までを行うことができる。さらにAI が、蓄積された閲覧履歴・メンテナンスデータから、手入れ・メンテナンスのおすすめの情報を適宜紹介することができるため、オーナーは住み続けるにあたっての情報を適時得ることが可能だ。
生産年齢人口が減少すると同時に、働き方改革が求められる中で、サービスの維持・向上は住宅メーカーすべてに共通する課題だ。そこで注目されているのが、チャットボットというわけだ。同社の今回の開発は、手入れ・メンテナンス専用のサービスだが、今後は建物の築年数、設備・仕様などの情報との連携強化を図り、リフォームや建替えなど住生活全般まで対応するサービスに拡大していく予定だ。
今回の「チャチャットサン」のサービスは、住宅の手入れに関する疑問に広く応えるため、オーナーだけでなく、一般のユーザーでも利用できるという。今後もAIを活用したサービスの企画・開発に積極的に取り組んでいく考えだ。
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